島巡り者の人脈 (ページ8)

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島巡り8 ページ8

『ただいまー！』

｢あら、おかえりなさい。ねえねえ、どんなポケモン貰ったの？見せて見せて！！｣

こういう時のママは凄いもので私よりも元気な声を出して笑顔を浮かべる。
私は足元にいるアシマリに目を向けてこら『この子、アシマリ』と言うとアシマリは｢あしゃま？｣と笑いながらママの方へと向く。

｢わあ！ママときめいちゃう！！ねえ、なんでこのコにしたの？｣

『え？うーん……可愛いから、かな』

｢そうね！このコ可愛くってかっこいいのよね！…貴女達すっごくお似合い！見ているだけで嬉しくなっちゃう｣

そうママが言うとニャースがアシマリに近づいて何かを話しているようだ。
その日はなんだか色々あって疲れたのでアシマリと一緒に布団へ入り、電気を消してから眠りについた。
次の日、私はアシマリに起こされて着替えてからゆっくり過ごしてママがいるウッドデッキに向かった。

｢いい夕日！今日もダンボールを……あら、チャイム？Aちょっと出て｣

『はーい』

私が玄関に向かうとやはり今回も勝手にドアが開いてククイ博士が入ってきた。
どうやらリリィタウンで昨日ハラさんが言っていたお祭りがあるから迎えに来てくれたらしい。
しかしどうやらその前にトレーナーになった私に教えることがあるらしい。
私は何だろうと思いながらママに『行ってきます』と言って家を出た。
ママいわく、ポケモンと一緒なら絶対楽しいじゃない！だそうだ。
それと強制的に手伝わされるニャースには手を合わせておこう。
私は手を大きく振る博士の方へと少し小走りで近づいて博士が言っていた1番道路へと向かった。

(……何があるんだろう…少し、楽しみかな)

１番道路に着くと博士は草むらの中にいた。

｢野生のポケモンは草むらから飛び出す！君はポケモントレーナーだからアシマリというパートナーと一緒に戦える！それだけではなく野生のポケモンを捕まえることだって出来るんだぜ！今から捕まえ方を教えるよ。しっかり見てるんだぜ！｣

私はツツケラというポケモンを捕まえる博士の動きをじっと見つめ、頭の中に記憶する。
旅をするなら仲間は多い方がきっと心強い。
ちゃんと覚えなくては、と思い熱心に見ていると博士は見事ツツケラを捕まえた。
回復にはキズ薬がいい、と頭の中の分厚いノートに書く博士はモンスターボール10個とキズ薬を5個を私に渡して先にリリィタウンへと向かって言ってしまった。