島巡り者の人脈 (ページ47)

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島巡り47 ページ47

(……このタマゴ、なにが生まれてくるのかな)

楽しみだね、と腰に付いているボールにちらりと目線を向け、私はスイレンさんという人がいるせせらぎの丘へとまた歩き出した。
親切な金髪の男性がせせらぎの丘へ向かう途中でマオちゃんの友達のスイレンさんはキャプテンで試練の場所だと教えてくれた。
島巡りの証を見て教えてくれたのだろう。なんというコミュニケーション能力の高さなのだろう。
可愛らしい双子のポケモントレーナーを倒して先に進むと見知った後ろ姿が見えた。

｢あははーやられちゃったー！！｣

ハウ君だ。
ハウ君の言葉から考えてハウ君は奥にいるリーリエちゃんと同じような金髪の男の子にポケモンバトルでやられたのだろう。
ハウ君はその男の子と話をしているようだった。

『……ハ、ハウ君』

｢わー！A。この人怖いよー！｣

私は思い切ってハウ君に声をかけたのだ。
もうこれで今持っている勇気全てを使った。
恥ずかしくて死にそう。
しかも何か奥の男の子が私の方を見ているし、やだもう恥ずかしい。あと怖い。

｢A……？｣

『そ、そうです……が？』

｢フッ…無用心なヤツ……一部のポケモンですら危険予知をするのに……オレはグラジオ。相棒のヌルを鍛えるため、戦い続けている！｣

ちょっと待って。
今この人スカル団の雇われ用心棒っていった。
何この人怖いし、さっきの言葉も理解不能だし、フードのところ尖ってるし、オレ達の相手しろとか言い出すし…やだもう逃げ出したい。お母さんに会いたい。
そんなこんなでパニックになってる間にズバットを出してきたグラジオ君に対して私は適当にイワンコを出した。

『イ、イワンコ！岩落とし……！』

ひこうタイプにいわタイプは相性がいい。
私がズバットを指さして『もう一回！』と言うとイワンコはもう1度岩落としをズバットに食らわせてズバットを倒した。