島巡り者の人脈 (ページ44)

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島巡り44 ページ44

色々やることをやって私達はオハナ牧場へとやってきた。
途中、ご夫人がバトルを仕掛けてきたが相性がよかったのでなんとか勝てた。
左を見たり右を見たり、忙しなく辺りを好奇の目で眺めていると私におじさんが声をかけてきた。

｢おお！島巡りのトレーナーさん、ナイスタイミングだなぁ！こっちにおいで、丁度キャプテンがいるんだよ！｣

『あ……はい』

そう言われておじさんの後を追うように私も作の中に入っていく。
するとそこにはこの島のキャプテンであるマオちゃんがミルタンクと戯れていた。

｢まいどどーも！オハナ牧場のモーモーミルク！コクがあってホワイトソースとか作ると言葉に出来ない味になるの！｣

マオちゃんが満面の笑みでそう言うとミルタンクは嬉しそうに鳴く。
マオちゃんは私の顔を見るとなにか思い出したように突発的に言葉を発した。
一体いい事、というのはどういうことなのだろうか。
｢ライドギア貸して！｣と言われたので私はバッグの中から博士からもらったライドギアを取り出し、彼女に手渡した。
すると彼女はライドギアの画面に何かを打っているようだった。

｢ムーランドのライドギアを入れといたよ！ムーランドはね、地面に埋まっていて見えない道具を見つけてくれるッス！“サーチ”って言ったら道具を探してくれるよ！｣

『……は、はい』

｢５番道路の奥、せせらぎの丘にあたしの友達、スイレンがいるからね！よろしく｣

そう言ってマオちゃんは緑の髪を揺らしながら走り去ってしまった。
私はおじさんに頭を下げてから５番道路の方へ歩き始めた。