島巡り者の人脈 (ページ43)

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島巡り43 ページ43

相手のニャヒートを指差して私はオシャマリに『アクアジェット』の指示を出す。
アクアジェットは先制技。
効果は抜群、オシャマリとタイプが一致、理論的に言えばこのアクアジェットの威力は通常のものより四倍近い威力になっているはずだ。
しかし相手のニャヒートはそれを耐えてオシャマリは下で舐める、をモロに食らってしまい、麻痺状態になってしまった。
でも次の攻撃で終わり、と私はオシャマリにもう1度『アクアジェット』の指示を出した。

｢あー！ニャヒートが…｣

『……私の勝ちです、ハウ君』

私はオシャマリをボールに戻してハウ君の方に目を向けた。
するとハウ君は目を輝かせながら｢なーなー！今の戦略どうやって思いついたのー！｣と聞いてきた。
私はそれにかなり焦っていたからか『が、頑張ったから！』と意味不明な返答をしてしまったがハウ君は｢そっかー！頑張ったからかー！｣と納得したようだった。

｢いやーいい勝負だったー！ポケモン達も御機嫌だし、いいよねー！あっそうだー……はいA！いいもの分けてあげるー！｣

そう言って手渡されたのはクリティカットと呼ばれる戦闘中に使うアイテムだった。
どうやら主ポケモン達がオーラをまとって硬いからクリティカットを使って技を急所に当てればオーラも関係ない、ということらしい。

｢ポケモン勝負は勝ったり負けたりだからーとにかく、楽しまないと損だよねー｣

｢じゃあ俺、オハナ牧場見てくるねー｣と言い去ってハウ君は奥の方へと走っていってしまった。
ポケモン達はあまり疲労していないけれど先程の戦いで道具を買うのを忘れていたしついでに回復させようと私はまたポケモンセンターの中に入っていった。