島巡り者の人脈 (ページ40)

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島巡り40 ページ40

『オシャマリ、アクアジェット』

｢エーフィ、念力！｣

『オシャマリ……！』

相手のエーフィが放った念力が当たったオシャマリは混乱状態になってしまった。
目が赤くなっていて、とてもじゃないけど戦えるような状態じゃない。
だけど私はオシャマリをボールに戻すことなく、『アクアジェット』の指示を出した。
混乱状態のオシャマリがエーフィに攻撃するとは思わなかったのだろう。
デクシオさんのエーフィは急所に当たって倒れてしまった。

｢アローラのトレーナー！カロスとは異なる魅力がありますね！｣

これで私の勝ち。
オシャマリをボールに戻して『お疲れ様』と声をかけるとボールが揺れた気がした。

｢流石島巡りをしているポケモントレーナーですね。ポケモンとの心の結びつき、僕には感じられましたよ｣

｢島巡りの一端に触れることが出来たようです！感謝の気持ちですわ。ポケモンを元気にしますわね！｣

『あ、ありがとう…ございます』

ポケモンをボールから出して回復してもらうとデクシオさんが｢昔の僕達を……そしてあの5人組を思い出します｣と言った。
一体あの5人組とは誰のことだろうか。
先程、カロスのトレーナーと言っていたのできっとカロス地方という所にいるポケモントレーナーのことなのだろう。１回会ってみたい。

｢…決めました！大事なコレを委ねることにしましょう！｣

そう言って手渡されたのは黒と緑のキューブだった。デクシオさんはこれをジガルデキューブと言っていた。
私はチラと上目遣いでデクシオさんを見てからバッグにしまった。

｢いまお渡ししたのはジガルデというポケモンのコアとセルを集めるためのもの。詳しいことは連絡するから今は大切にしておいてね。そうね……島巡りの為の４番道路で鍛えるのもいいかもしれなくてよ？｣

｢ボンヴォヤージュ！｣と彼らは去っていった。
一体何だったのだろうかと私は思いながら４番道路の地へ足を踏み入れた。