島巡り者の人脈 (ページ39)

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島巡り39 ページ39

(ポケモンも回復したし、キズぐすりだって買った……よし、オハナタウンに行こう)

私はポケモンを回復させ、キズぐすりを買った後、オハナタウンへと続く４番道路へと入ろうとした。
しかし、その時私に声をかける人がいた。

｢お待ちなさいな！｣

『え……』

｢あはは！驚かせてゴメン。島巡りをしているんですね｣

『そうですけど……』といきなり話しかけてきた男女2人に視線を向ける。
黄色い服を着ている男性がデクシオさん。
白い服を着ている女性がジーナさん。
どちらとも何処かで聞いたことのある名前だけれど、どこで聞いたのか忘れてしまった。
どうやらこの人達はアローラ地方に観光に来ている様で、アローラ独自の風習である島巡りにも興味があるらしい。
しかしそれと私に声をかけたことがイコール関係にあるとは思えない。
私は静かに二人の話を聞いているとジーナさんが｢デクシオと勝負しない？｣と聞いてきた。
それに対してデクシオさんは｢どうして……｣と眉間にシワを作っている。
しかしその数秒後、せっかくだからと腕試しをする流れになってしまった。
私はバトルより風景やポケモンを見ていたいというのに。

『…………はい』

｢パートナー達……暴れさせますね！｣

デクシオさんはヤドンを、私はピチューを繰り出した。
私はピチューに電気ショックの指示を出した。
効果は抜群だけどあまりヒットポイントは減らなかった。
やはりポケモンバトルというのは一概に相性の善し悪しでは語れないようだ。
取り敢えずヤドンはなんとか倒せた。
デクシオさんが次に繰り出そうとしたのはエーフィ。
どの子を出そうか迷った私は結局オシャマリを繰り出した。
迷った時はオシャマリを出すのが私なのである。