島巡り者の人脈 (ページ37)

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島巡り37 ページ37

｢さて、A。此処を出発するかい？｣

『あ……はい』

｢よーし！レッツクルージング！｣

そう言われて私はヨットに乗り込んだ。
波に揺られながらキャモメの声を船の先頭で聞いているとあっという間にこの船はアーカラ島に到着した。
私より先に降りたハウ君は｢アーカラ島、上陸ー！！｣と大きく声を上げて笑顔で笑ってから私に手を差し出してくれた。
私はその行動に少し驚いてから恐る恐るその手を握りしめて、それを支えに私もヨットから降りた。
私がお礼を言うとハウ君は｢別にいいよー｣といつもの笑顔で言ってくれた。それに私も笑って返す。

｢相変わらず、白衣を引っ掛けるスタイルなんだね、ククイ｣

『……誰…………？』

｢それ、初対面の人驚くでしょって言ったよね？｣

後ろから声をかけられたククイ博士は勿論、私達も声がした方へ振り向いた。
そこには肌がだいぶ焼けている女性と緑の髪をした女の子が立っていた。どうやらククイ博士と知り合いのようである。
そしてリーリエちゃんはコスモッグをバッグの中に入れようとしたが、それはククイ博士によって阻止された。大丈夫だよ、と。
肌が焼けている人はライチさん、緑の髪をした女の子はマオちゃん、というらしい。マオちゃんはキャプテンをしているようだ。

｢……貴女と貴方！ポケモンいい感じ！｣

『！？あ、ありがとう……ございます？』

｢アーカラ島のキャプテンはマオの他にもいるけどね。で、あんたらこれからどうするの？｣

｢ああ！彼らに任せるよ。彼らの島巡りだからね！｣

博士がそう言うとライチさんは｢そう……だね｣と頷いて私とハウ君の方を向いた。
｢ポケモンと一緒に島巡りを楽しんでよ｣と言われた私とハウ君は二人が遠くに行くのをじっと見てみると博士はさらりとライチさんが島クイーンであることを話した。
だからそれを早く言ってください、博士、と思った私はきっと悪くない。