島巡り者の人脈 (ページ36)

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島巡り36 ページ36

ママに会ってきて色々これからのことを話して、｢やっぱり貴女もマサラの子ね｣と言われてリーリエちゃんの話を聞いて、ケンタロスライドを試してみて……短時間でかなりの事をこなしたとは思うがまだまだ疲れていないと感じるのは旅の成果なのだろうか。
そして今はママにおすすめされたテンカラットヒルという所にいる。ちなみに研究所の近くである。
しかし此処は入った瞬間、光が薄れて本当に暗くなった。
私はケンタロスの上に乗ったままだからあまり怖い気持ちはないが、やはり少しくらい恐怖が私の心に募っていく。
でも私のポケモン達も先程のハラさんと戦ったお陰でかなり強くなったし、ここのポケモン達にも勝てている。
きっと大丈夫、と私はケンタロスを意気揚々とまた歩かせていく。

『……わぁ……凄い……』

洞窟を抜けて最深部にきた私はそこでポケモンを何匹か捕まえた。
その中にイワンコ、というポケモンがいるのだがとても可愛らしい。バトルで使う気はないけれど。
多分将来的に今の手持ちも何匹か変わっていると思う。でもきっとオシャマリは隣にいると思えてしまう。いや、そうしよう。
さて、私は来た道を戻ってポートエリアの待ち合わせを思い出してケンタロスを走らせた。

｢博士ー大丈夫なのこれー？｣

｢こらこら、古いんじゃないぜ。クラシックスタイルだからさ｣

｢味わい深さがあつまて私は好きですけれど……｣

ポートエリアにはハウ君とリーリエちゃん、それに博士がいた。
そしてボロボロで別の布を縫い合わせて今の今までなんとか乗り越えてきた、とでもいうようなヨットがそこにはあった。
私が紐を握りしめて彼らに近づいていくと博士が私に気づいて声をかけてくれた。
それに私は慌ててお辞儀で返す。
やはり、未だにいきなり声をかけられることには慣れていない様だ。