島巡り者の人脈 (ページ4)

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島巡り4 ページ4

ククイ博士という人は私を待っていてくれたようで私の方を振り返ると｢アローラはどうだい？｣と微笑みながら聞いてきた。
だから私はバッグの紐部分をぎゅっと握りしめて『いいですね！』と自分なりに大きく笑顔で答えるとククイ博士という人は｢サンキュー！｣と笑ってくれた。
もっとアローラの良さを知って欲しい、とこのククイ博士という人は言ったので私はアローラにはきっとカントーにも負けないくらい良いところがあるんだな、と思いながらまたククイ博士という人の後をついていく。
その途中で草むらに入ってピカチュウとポケモンを探しているお姉さんや、バトルをしている真っ最中のトレーナーがいた。
見たこともないポケモンもいたし、見たことのあるようなポケモンもいた。
そんなポケモン達を見ていた私にククイ博士という人は｢ポケモンがいてこそのコミュニケーションだよ｣と言ってくれた。

(……もしかしたら、旅をすれば……私の人見知り、治る、かも)

木で作られたゲートを潜るとククイ博士という人は｢着いたぜ！！リリィタウン！！｣と言った。
私は『ここが…』と声を出してグルリとこの街を眺めてからククイ博士という人の目を頑張って見つめる。
ククイ博士という人は此処はメレメレ島の守り神であるカプ・コケコを祭っていることを教えてくれたが、守り神という言葉に私は少し困惑したがきっと大昔からいて何かから守ってくれたポケモンなのだろう、と結論を出した。

｢あれ？可笑しいな……みんなここで待ち合わせなのに。もしかしたら町の奥……マハロ山道にいるのかも｣

島キングという人が待ち合わせをしていたここにどうやらいないらしく、私はククイ博士という人から島キングを探してきてほしいと言われた。

(見るからに島キング！ってどういう感じなんだろ……なんかこう、王冠かぶってるとかかな……？)

私はそんな悩みながらこの町の奥へと歩いて行った。