島巡り者の人脈 (ページ29)

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島巡り29 ページ29

奥に進むと開けたところへと出てきた。
私は前方にZクリスタルらしきものを見つけたのでオシャマリを地面において一緒にそれを取りに向かった。
その時、突き刺すような何者かの視線を私は感じた。
だが私は隣にいるオシャマリに目を向けてからそっとZクリスタルを手に持とうとした。
その時であった。
先程のポケモン達より何倍もの大きさのデカグースが現れたのだ。
そのデカグースはオーラを身にまとい、主としての威厳を私たちに感じさせた。
足の指先から髪の毛の先までに至る緊張感が私を襲うが私はオシャマリにみずでっぽうの指示を出した。
相手のヤングースは怖い顔をしてから仲間のヤングースを呼び出した。
しかし私はヤングースではなくデカグースの方を指さしてもう一度みずでっぽうの指示を出す。
しかしヤングースがデカグースを庇って前に出たのでデカグースにはダメージを与えることは出来なかった。
しかし私はもう一度指示を出そうとしたが相手の噛み付くによってオシャマリは怯んでしまい、行動することが出来なかった。
後少しだ。相手のヒットポイントはもう残り少ない。最後に私はアクアジェットの指示を出してこの勝負は私の勝ちとなった。
私は振り向いて笑ったオシャマリを沢山なでて上げてからデカグースが洞窟の奥へと消えるのをじっと見つめた。
奥に消えたことに安堵すると後ろから｢なんということでしょう！｣と声が聞こえた。
私はビクッと背中を揺らして慌ててそちらの方へと顔を向けた。

｢ボクが鍛えに鍛えあげた主ポケモンを倒すだなんて……！流石としかいいようがありません。ポケモンと力を合わせ、イリマの試練達成！目覚ましいトレーナーです！Aさん、おめでとうございます、ですね！｣

『あ、ありがとう……ございます！』

お礼をいうとイリマさんさにっこり笑って台座のZクリスタルを取るように私を促した。
だから私は台座のノーマルＺを手に取り、空へと掲げてからバッグへとしまう。
イリマさんの説明を要約するとこのＺクリスタルをノーマルタイプの技が使えるポケモンに持たせ、イリマさん曰くエレガントなポーズをすることでＺパワーが戦闘において１回だけ放てるらしい。
主ポケモンを倒した私はこの洞窟でポケモンを捕まえても大丈夫だと、私はスーパーボールを１０個ほどイリマさんに貰った。
しかもイリマさんは私のポケモンを回復してくれた。なんとありがたいことか。