島巡り者の人脈 (ページ27)

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島巡り27 ページ27

｢茂みの洞窟はねーカプ・コケコにゆかりがあってねー。島巡りとかで許されてやっと入れる場所なんだー。そうだー！素敵な道具をAに分けてあげるー！｣

そう言ってハウ君は私に元気の欠片を３個手渡した。
この元気の欠片というものは瀕死状態のポケモンを元気にする、らしい。
そしてフレンドリィショップは店員さんによって売っているものが違うのだとか。全部統一してよ、と思ったのは私だけではないと思いたい。
ハウ君は気分を高めてから試練に行くらしく、以上の説明をしてからカフェスペースへと走っていった。
私はというとナースさんにポケモンを回復してもらってから試練に行くことにした。
それにしてもカプ・コケコにゆかりがある場所へ、私なんかが行ってもいいのだろうか。こんな人見知りが。
そう思いながら外へと出てみるとイリマさんが何かの門の前で佇んでいた。
私は驚かさないようにそっと声をかける。

｢はい！キャプテンのイリマです。ボクの試練は……ここから歩いて数歩！茂みの洞窟で行います！ただ、茂みの洞窟で暮らすポケモンはかなり手ごわいですよ。キズぐすりなど、きちんと準備してから挑んでくださいね！…………島巡りの試練に挑み、己の限界を超える……アローラのしきたりだそうです｣

｢茂みの洞窟に入ったら試練を終えるまで出られません！｣と言ったイリマさんは私を見て、準備はいいか聞いてきた。
私はまたバッグの紐を握りしめて『はい！』と答えた。
茂みの洞窟内は木々で覆われていて、上から射す光がこの世界を照らし、幻想的な美しさを醸し出していた。
イリマさんの試練は巣穴で待ち構えているポケモンを3匹倒して洞窟奥からZクリスタルを手に入れることらしい。
そしてこの洞窟内など試練の場所にいるポケモン達よりさらに強い主ポケモンが住み着いているんだとか。
私はその話を聞いて不安に駆られたが、私はトレーナー何だから、しっかりしなくては、と息を飲み込んで開始の合図で私は試練に取り組み始めた。