島巡り者の人脈 (ページ1)

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島巡り1 ページ1

独特な音が聞こえて私は慌てて机の上にあるパソコンへと手を伸ばして応答をクリックする。
応答を押すと画面には1人の肌が焼けている男性の顔をが映し出された。

｢ちょっと待って……やあこんにちは！アローラに引越しする日がいよいよ近づいてきたね！アローラはいくつかの島が集まって出来ている地方。それが理由なのか珍しいポケモンばかりだぜ！｣

見た目の割には若々しい言葉使いをする男性は私に向かってまだまだ話を続けている。

｢そう、アローラにもポケットモンスター縮めてポケモンが沢山いる！ポケモンは本当に不思議な生き物でね｣

男性は言葉を言ったん切ってから手に持ったモンスターボールを空中に投げる。
するとそのモンスターボールから青い光を纏って犬によく似たポケモンが画面に移り出した。
私は小さく声を出してそれに驚いた。

｢草むらや洞窟、空、海……至る所にいて、僕達はポケモンの力を借りたり、助け合ったり。ポケモントレーナーとしてポケモンを戦わせたりするんだ！｣

男性はその言葉を言い終えると自身で出したポケモンに向かって話し始める。

｢イワンコ、大事な話だからね。遊ぶのは待っててくれるかい？｣

するとイワンコと呼ばれたポケモンは｢ワン｣と小さく鳴いて画面から消えてしまった。

｢さて、みんなに紹介するから、改めて君のことを聞くぜ！どの写真がいいか教えてくれるかな？｣

私は画面に出された４枚の写真の中から一番自分でいいと思った、左から二番目の写真を指でさして『それがいいです』と小さく言った。

｢オーケー！みんなに伝えておくよ！名前は確かAだったよな！A……！うん！やはり10万ボルトの様に痺れる名前だぜ｣

画面に写った鳥型のポケモンは画面の外へと飛んで言ってしまったが、私はそんなことには気付かずに男性の言葉に熱心に耳を傾けた。

｢じゃ、君の到着を楽しみに待ってるぜ！！｣

私は手を軽く振り返してからパソコンの電源を切る。
するとママが私の名前を呼んで

｢そろそろ引越しの準備、始めましょう｣

と言われたので私は席から立ち上がり、机の上に置かれたアローラ地方のガイドブックをチラリと微笑んでからママの元へと向かった。