クイズ女王と呼ばれておりまして

３問目 ページ3

クイズ番組は今までたくさん見てきた

自分は好きか嫌いかの部類で言ったら好きの方に入っていた

高校生クイズという名前も知っていたでも見たことはなかった

貴「どうせいつもみたいな簡単な問題なんでしょ」

テレビのハイテンションすぎる位の司会者に言った

始まったとたん私は目が飛び出るくらいにテレビに食いついた

目の前の高校生が皆一生懸命に問題に答えている

私は(つまんなかったら消そ)と思って握っていたリモコンは机の隣に置いていた

こんなに胸がドキドキするのはテレビを見て初めての感覚だった

私はCMのたびトイレに言ったり飲み物を取りに行ったりして一秒も見逃さないようにしていた

最終決戦になったときに私は一人の人物に目を奪われた

貴「誰だろう、あの眼鏡の人」

開成高校の１年生と紹介されているが名前があんまりでないことに少し苛立った

この最後の戦いはすごかった、胸が破裂しそうなほど私もドキドキしながら胸の前で

手を合わせ祈ってた

正解の音が聞こえた

目を開けたらあの眼鏡の人がいる開成高校が優勝していた

テレビの中の高校生が喜んでいるのを見て私も一緒になって床で飛び跳ねた

その時に優勝した開成高校のメンバーが発表された

最後に眼鏡の人が紹介された

「そして一年の伊沢拓司くん、おめでとう！」

貴「いざわ...たくし....さんか」







この時もし旅行に行ってたら、テレビを消してたら、下に降りなかったら、熱がなかったら

きっとこの先にある未来を手に入れることはできなかったんだと思う

大人になった私は今でも思う

貴方に出会えていなければきっと私は夢も何もなかった

だからこそ感謝している

私に夢を与えてくれたことに

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