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40.夢はとける ページ40

「……駄目、かしら?」





…私は彼の書くジャンルを知らない。織田作は幻想小説を書くのかしら。




「…善処する」

「イェスといって欲しいわね」




日本人の善処は大抵がノーよ。覚えておきなさい。




「わかった」


「宜しい」




…可笑しいわね、彼の髪は橙色じゃない筈…嗚呼。





「お別れの時間ね」


「……嗚呼」






どんなに悪戯好きな妖精だって権力を持った妖精王だって夜明けには勝てないわ。

パックもオーベロンもティターニアも。






彼の寝不足の心配は無いわね。クマもふらつきも無い。







昇ってきた太陽を見つめていた彼の名を呼ぶ。



目を細めてニッコリと哀しそうに笑った彼に近づき抱きついて接吻をした。



勿論、唇の感触なんてないけれど、彼の驚いた顔が見れたから良しとする。





__それじゃあ、またね。貴方の素敵な御伽噺、待ってるわ。







愛しい彼に、手を振った。

41. 筆をとった→←39.少女Aとして



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玉槻七海 - 中原三日月さん» 閲覧に感想、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年2月16日 15時) (レス) id: 0aa4805012 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 運命とは、いかに残酷なのでしょうね……と考えさせられました。更新頑張ってください!応援してます! (2019年2月13日 5時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉槻 | 作成日時:2018年12月29日 15時

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