28.救済 ページ28
「因みに彼女の最期は？」
「確か…僕の黒獣が真横を削った後に吐血してそのまま…恐らく、血脈を削ったのだと…」
彼奴が敵だった故に自分が彼奴を屠った。
自分が黒獣で攻撃したから彼女は死んだ、と彼は云ってるのだけれど…それは違和感がある。
こういうのは乱歩さんの得意、否、専門分野の範囲だ。私の頭も中々の優れものだと自負出来るけれど…主に作戦の範囲が主なのだよ
何が云いたいか、はっきり云えって？
…こんな事専門外だから面倒臭いなって伝えたいのさ。 けれどねぇ、目の前の子が余りにも愚かだから、彼女が浮かばれなくなってしまうのは嫌なんだよね。 私もお人好しになったもんだ。昔の私ならこんな事しなかったのにねぇ。
環境とかキッカケとか時代の流れとか…些細なもの一つで人って変われるものなのだね。四年の年月を経て漸く判ったよ。周りの人は私を天才だとなんだと囃し立てたけれど、私も未だ未だだねぇ。本当の理解者は君と安吾くらいだったのかもね
…本当に君は凄いや。有難う織田作。
そろそろこの憐れな子を救ってあげなくちゃね。
「違うね、芥川君。 彼女の死に君は手を加えていない。 酷かもしれないがハッキリと伝えよう。だがこれは、あくまでも私の推測に過ぎない。それを肝に銘じて聞き給え
…君が何もしなくとも、組織に拾われた時点で彼女が死ぬ事は確定していたのさ」
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玉槻七海 - 中原三日月さん» 閲覧に感想、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月16日 15時) (
レス) id: 0aa4805012 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 運命とは、いかに残酷なのでしょうね……と考えさせられました。更新頑張ってください！応援してます！ (2019年2月13日 5時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉槻 | 作成日時：2018年12月29日 15時
