「ごん、お前だったのか」 ページ3
こんにちは、カモメちゃんです。最近この学園では面白い事が起きてるらしいのです。
ある人の話では、とある男子生徒の机の上に感謝の言葉を添えて夏野菜が置いてあったとか。
狐でも助けたのでしょうか。こんな話、国語の教科書にもありましたね。不覚にも「君がやったの?」と怪しまれましたが、私はそんなことしてません。
その日の昼休みに物凄く凝ったお弁当が机の上にのせられていたそうです。ハートの包みに凝ったお化けのお弁当…。落し物に届けたらしいけれど、拾いに来る人、どんな人なんですかね?是非お顔を見たいのです。
一番びっくりしたのは、高等部の女子が弟とぶつかって、弟君、階段に転がって行ったらしいのです。幸い、大きな怪我はありませんでしたが…
「君はまだ、何も手を出さないのかい?」
『七不思議…七番目は自分の仕事を全うしてるだけ。何も害してない。まだ動く時やない』
「あれが居るって分かるだけで鬱陶しく感じるんだよね。勿論君も」
『消せるもんなら消して見ろ。この学園潰れるだけやで』
「うわぁ、むかつく」
『生徒の守護者を消すなや。あんたも守護対象なんやで。面倒臭い』
「君に守られなくても僕は強いけどね」
『さっさと卒業してくれん?』
「光だけお願いしておくよ」
『面識ないんやけど…』
「あの子はいい子だから、仲良くなれるさ。本当は近寄って欲しくないんだけどね」
『話聞けや…はぁ。善処する』
くるりと廊下の角を曲がると、仄かに潮の香りとがする。
『あれ?お呼びでないお客さんが居る』
『客人なら歓迎するけどそれ以外はお断り』→←『自己紹介なのです』
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高槻 | 作成日時:2020年2月25日 8時