本丸*14 ページ15
手入れ部屋に着くと、
妖精ちゃんが道具を持って待ち構えていた。
資源と刀、それから霊力のこもった手伝い札を渡してお手入れ開始。
手伝い札は手入れ時間を短縮できるって聞いたけどどれほどなのかは知らない。
「じゃあ、少し私と話をしましょうか」
「あ…はい」
やっぱり勇ましいことを言っていても
一対一だと怯えてしまうらしい。
「大丈夫ですよ。私は危害を加えない。
そういう決まりだからね」
「決まり、ですか」
「うん。」
暗殺本丸はあの教室。
先生は私達に一切の危害を加えなかった。
それなら、私もそうするのが適切だろう。
いや、本当は全員正座させて刀の本分とか説教したいのは山々なんだが((
「前田藤四郎君、少し聞いてもいいかな？」
「なんでしょうか」
「君は、人間が嫌いですか」
これは、これから手入れしていく刀剣全員にしたい質問。
あ、もちろん一対一でね。周りに流されてる子も居ると信じたいからさ。
「…はい。でも、貴方は違います」
「ほう？」
「貴方は…なんと言うのでしょうか。
すごく、面白いというか」
こりゃ驚いた。
私が面白い？初めて言われたな。
「今まで来た人間と、一緒だと考えられません。
…し、失礼でしたか？」
「いや、構わないですよ。
そっか…面白い、ね。ありがとう、初めて言われたよ」
「そ、そうですか。良かったです。
あの、出来れば兄弟も治してほしいのですが」
兄弟。
つまりは粟田口派、藤四郎兄弟のことだろう。
治してあげたい、けど。
「うーん…一期一振君が許さないかな。
それに、私がその子から奪えたら手入れする決まりですし」
「そうですか…。平野だけでも治してほしかったです」
平野。
…平野藤四郎のことかな。
「どうして。」
「僕と平野は似ていて、
よく僕を庇って代わりに…」
その先は震える前田藤四郎君を見て分かった。
あぁ、同じ人間としてその人間が少し憎たらしい。
「そっか。
じゃあ近い内にまた暗殺を仕掛けて。
そうしたら、前田藤四郎君によく似た子から刀を奪いますよ。」
「ありがとうございます。
でも、生きてないかもしれませんよ？」
「はは、大丈夫。
怪我をした体で私に勝てるわけないからね。」
その時、手入れされた刀剣を持った妖精ちゃんが来た。
前田藤四郎君が受け取って、自分の腰に差す。
鞘を撫でて、
怪我の治った前田藤四郎君は言った。
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (12月4日 2時) (
レス) @page39 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 続きが観たい！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
蝶桜 - この神作品とても面白かったです。続編が気になります！ですが更新停止中ですけど大丈夫ですか？応援していますよ！ (2020年11月24日 23時) (レス) id: 6ca4bff9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります。更新楽しみにしてます！！ (2020年7月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい！めっちゃ面白い！続きが気になるので頑張ってください！あっ！無理せずにです！このお話の続きをゆっくり待ってます！ (2019年3月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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