りんご型爆弾大事件【最終話】 ページ20
それよりも大変なのが、事件が解決してから明らかに公平のテンションが落ちている。何故だ?
「いやぁ〜、公平くん。今回も見事だったな。おや?そんなに落ち込んで、どうしたんだい」
「・・警部なんて嫌いだ・・」
!?
どうしたんだ公平。いったい何が・・。
「俺が何かしたかね?」
「だって・・・・・・・余ったりんごジュースくれなかったじゃないか!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ!?
「俺、りんごジュースもらえると思って頑張ったのに・・」
あんたはバカかっ!
「なんだ、そんなことか。大丈夫だ公平くん。調べが終わったらちゃんと君の事務所に送るように話は進んでる」
「本当ですかっ、警部!」
甘いっ、甘すぎる!警部は公平を甘やかしすぎだ。そんなんだから公平が子どもっぽい性格なんだ。えっ?お前も原因だろうって?えっ・・そんなことはないと・・・思ってます。
「あっ、いたいた!公平さ〜ん!私です!」
あれ?角谷さんだ。彼女どこにいたんだろ。
「探したんですよ〜急にいなくなるから」
「あーごめんごめん。ちょっとバタバタしててね」
「も〜心配したんですから。それより、ここに警察が来てたって本当ですか」
「まあね。いろいろあったんだよ」
確かに、いろいろありましたね〜。
「あれ?公平さん泣きました?涙の跡が・・」
これは、あれだ。男として恥ずかしいやつだ。
「泣いてなんかないよ!これはっ・・・・・あ、汗だ!」
そんなの通用しないでしょ。
「へぇー、今日暑かったですもんね」
・・・・・・・・通じた。
「そうだ!いい汗は偉いのだ〜〜〜〜〜」
夕日をいい感じのバックに叫ぶ公平に、私は何を思えばいいんでしょうね〜。こんな感じでこの事件は終わりを迎えた。これがこれから長い付き合いになる角谷さんとの(一応)初めての事件になった。・・まあ今回のは彼女は関係していないが、この後、帰り道ですごい事件に巻き込まれたんですけど、それはまたいつか時間があるときに。
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作者名:商社へGO(しょーごしゃん) | 作成日時:2017年8月29日 19時