りんご型爆弾大事件【6話】 ページ15
2カ月ほど前、駅に仕掛けられた爆弾を、たまたま居合わせた私たちが解体したことがある。その時に公平が、・・いや平ちゃんが見事に処理したのだ。
「任せてくださいよ警部☆俺に不可能はありませんよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだな」
・・・・内村警部。
「今回のは、ちょっと厄介なブツでな。お前が喜びそうな・・」
公平が喜ぶものなんて、多すぎて予想できないが、内村警部の表情を見る限り、まさか。
「りんごジュースですか!!??」
そんな爆弾あるはずがない。
・・・・・・・・・・・あったよ。ありましたよ。りんご型の爆弾。
「この容器いっぱいにりんごジュースを溜めないと、爆弾を解除しないらしい。しかも、果汁100%を用意しろ、だとさ」
「・・警部、サイコーじゃないですかっ!」
公平、爆弾を見て喜ぶんじゃない。危険物のまわりでホップ、ステップ、ジャンプしている公平の神経は理解できない。
話をまとめるとこうだ。
昨日の夜、警察へ爆発予告が届いた。時刻は今日の日付があり、時間は予告されていない。場所は、この大学の倉庫。最近使われた様子はなく、唯一つけられていた南京錠は壊されていた。爆発物は巨大なりんご。一メートルはあるだろうその容器は、鑑識が調べた結果、プラスチック製。爆弾を解除するには、100リットルのりんごジュースが必要で、果汁100%でないと、すぐさま爆発するらしい。
いったい誰がこんなものを作ったんでしょう。喜ぶのは明らかに公平だけだと思いますが。
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作者名:商社へGO(しょーごしゃん) | 作成日時:2017年8月29日 19時