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陸サイド
でもなぜか智にぃと翔にぃには素直になれない。
翔「陸、謝ったならおいで？」
優しく言ってくれるんだけど
検査の恐怖には勝てなくて
ここで、いうこと聞いたらヤダって言っても
やらせれるの違いない。
「んーん。」
翔「いいからおいで」
「やだ。」
翔「あっそ、じゃあ俺がそっち行く」
「っ！やだ。」
智「あれもやだこれもやだは通用しない。」
「…」
もうダメだ。
こうなったら最終手段。
翔「何が嫌なの？」
「…」
翔「ん？嫌なこととか解決してこう？」
「…」
翔「検査怖い？」
「…」
翔「胃カメラが怖いかな？」
「…」
翔「その前？」
「…」
智にぃが痺れを切らして…
智「陸、翔がちゃんと質問してるんだから答えな」
「…」
智「無視するな。」
「…」
智「陸はいいのか？ちゃんと向き合わなくて」
「…」
もうわけわかんなくなって
涙がポロポロでる。
智「泣くことないだろ？
何が嫌だったのかいってみな？
解決してくれるってよ翔が」
「…んっんっやだんっんっく…もうやだんっ」
翔「やだもんな。でも、何が嫌か教えて？」
「んーんいい…」
翔「んー？泣かないよ。大丈夫。おいで」
「んっんっくん…んん」
智「翔呼んでるよ？いかなくていいの？」
「んっんっく…んっんっ…く」
翔「ん。おいで」
ここまで来たらもう僕の負け。
でも検査はどうにか頑張って受けない方向で
頑張ってみる
翔「ん？陸、検査の何が嫌？」
「んっやだんっやっくんん」
翔「ん、やだよね。特に何が嫌？」
「…んぶ」
翔「全部嫌だもんね」
「ん。」
翔「じゃあ一つずつ説明してくな？」
「んーん。…んないからいらない」
検査やんないから説明いらないって
とりあえず言ってみる。
翔「やらないのは無理だよ。
今だってまだ痛いだろ？」
「んーん。」
翔「まずね、」
説明始められた。
本当に嫌なのに。
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
