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智にぃサイド
「どうしたの？」
翔「なんだかここ最近眠れないみたい。
だから薬の飲み合わせかなって思って
血液検査したいんだけど…」
雅「飲み合わせじゃないよ？」
翔「こういうから理由聞きたいんだけど
教えてくれなくて…」
雅紀はきっと何かを抱えてて
相談できてないから今辛いんだと思うけど
「辛いならさ、まさき、
相談してみよ？」
雅「んーん、寝なきゃ平気なの…」
「ん？でもずっと寝ないのは
雅紀の体がしんどくなるだけだよ？」
雅「…」
でもさ、寝なきゃ平気ってことは
夢でも見てるのかな？
「まーさ、夢見るの辛い？」
雅「…ちがう…もういい、やめて…もうやだ…」
「まさき？」
雅「やーだ、もう、や、へや、いく…」
俺は雅紀の体をぎゅっと抱き寄せた。
でもこれが良くなかったみたいで…
雅「やだ、やりたくない…抑えないで、やー」
「まさき？何もないよ？」
雅「や、こわい、はなして…！ぎゃーーー」
翔「鎮静剤使おうか」
でもここで使ったらまたそれの繰り返し、
だと思って薬は断った。
雅「たすけてー、なにも、しない、おさえないで」
「雅紀、大丈夫大丈夫だからね？何もしないよ。
痛いこともしないし、抑えることもしないよ」
雅「や、こ、わいの。んん、お医者さんきらい…」
「わかったよ、わかったから。
お医者さん今いないよ？目開けて？」
雅「あ、やー、お、いしゃさんきらい、いらない」
「いないよ？大丈夫、目開けて？」
雅「ん、や、にぃ…まもって？こわいよ…」
少しずつ落ち着きを取り戻して
でもずっと泣いてて…
疲れて眠ってくれるかなって思ってたのに
全然寝なくて…
雅「ねない、寝たくない…」
「うん、わかったよ。」
雅紀はそう言いながらもうとうとする。
すると右手で太ももをぎゅっとつねる。
翔「あ、雅紀、つねるのダメ。」
雅「やだ…お願い」
翔「ちょっとごめん、体見せて？
つねってるところとか、他にあるかもしれないから…」
雅「だめ、やだー、もうやんないから…」
でも翔は体に関しては
妥協しないみたいで…
「見せてくれないなら
病院で診てもらってね」って。笑
翔「今みせてくれたら俺がやるよ？」
雅「にぃ…にする」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年2月5日 15時
