【8】幼い頃の話 ページ8
ヨ「ハル?何を見てるの?」
なんて、今日も私の部屋に訪れる3人。
私は窓のふちに座り空を眺めていた。
貴「空を眺めていた。そうしてると、なんか落ち着くから」
ヨ「空を?…………たしかに、ほっとするわね。」
ハ「あ、あれ、姫さんのくるくるの髪の形に似てません?」
ヨ「雲はふわふわだから似てません。」
ス「アハハ……」
何故か四人で並んで空を見上げる。
貴「なぁ、かげおくりって知ってる?」
ハ「(ぴー)ちゃんのかげおくり?」
ヨ「やめなさい。」
貴「そうそあ、(ぴー)ちゃんのかげおくり。」
ス「ハルまで……」
苦笑するスウォンに笑みを浮かべつつ空を見続ける。
貴「ずっと空を見続けていたらさ。なんか、未来が見えるような気がしてさ……」
ヨ「未来が?」
貴「そう。先の先を移す。なんて、実際はありえないけど……大きな青空に数年先を思い描く、数年後の自分は……こう生きてる。って考えながら……」
ヨ「ハルって……意外とロマンチストなのね。」
貴「…………違うよ。(そうしていないと、私のこの先の人生が、終わっちゃう気がしてね。未来を思い浮かべるのは自由だから。)ボソ……」
ヨ「え?」
ヨナには聞こえてなかったようで微笑みを返す。私の隣に座っていたスウォンは私を見る。
ス「大丈夫ですよ。この先ずっと人生は続きますよ。」
貴「……そうですね。」
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遥(プロフ) - 海未さん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけて嬉しいです!!更新遅めですが、最後まで書くのでお待ちください! (2020年11月1日 22時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
海未(プロフ) - 凄く面白くて好きです…!こんな話を待ってた、更新頑張ってください〜! (2020年11月1日 20時) (レス) id: a7c47992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2020年9月21日 18時