【5】幼い頃の話 ページ5
あの日、大笑いした私は。あの日以来お姫様に部屋から連れ出されるようになった。そして、今日、お姫様の従兄・スウォンと言う少年に合わせてくれるらしい。
ヨ「スウォン!彼女がハルよ!そして、彼は私の従兄のスウォン!」
ス「……噂はかねがね聞いてます。」
貴「…………そう、よろしくお願いします。」
そう言って、ニコニコ微笑み握手を求める彼の手を無視する。それに、キョトンとしながらも、今日は何して遊ぶか姫様と話し合う。
ヨ「かくれんぼよ!!私が鬼をやるからハル達は隠れてね!!」
ハ「………天気悪いのに、外で遊ぶんですか?部屋で寝てましょーよー」
なんて言うハクを無視し、数を数え出すお姫様に私はその場で立ち尽くす。それを見かねたスウォンが、私の手を引き歩き出す。
ス「ヨナからは聞いてますよ、ハルはここに来て、挨拶以来部屋から出てないと。最近は部屋から出てると聞いてます。けど、まだよく分からないでしょ?」
そう言って、植木の影にしゃがむスウォンに手を引かれ私もしゃがむ
ス「ここは、ヨナもハクもあまり知らない場所なんですよ。穴場です。」
貴「……さっき、噂は耳にすると言っていた。私の噂を聞いてどう思った」
ス「…………」
貴「私の噂を知っているなら知っているはずだ、私の噂を聞いてどう思った。幼い頃から3回か4回は結婚している。そんな私は、貴方の幼なじみ達の近くにいていい人間でわない。そう思わないか」
ス「私は、噂で人を判断したくないです。噂がどうであれ、ハルがハルならそれでいい。」
ハ「近くにいていいか、近くにいたらダメなのか、俺らが決めることじゃなくて、姫さんが決めることだろ?それに、あんたが姫さんに、害を加える奴なら、イル陛下はあんたから姫さんを遠ざけるはずだし。」
いつの間にか居たハク。私は驚き彼らを見る。スウォンは微笑み、ハクはただ空を見ている。
貴「…………ここは、見つからなかったんじゃないのか。」
そう言って、照れを隠しスウォンを見ればスウォンはおかしいなぁーって、微笑んで私の頭を撫でた……それに続き、何故かハクまでもが…………
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遥(プロフ) - 海未さん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけて嬉しいです!!更新遅めですが、最後まで書くのでお待ちください! (2020年11月1日 22時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
海未(プロフ) - 凄く面白くて好きです…!こんな話を待ってた、更新頑張ってください〜! (2020年11月1日 20時) (レス) id: a7c47992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2020年9月21日 18時