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途中、怖くなり彼の着物を掴んだ。そしたら、ぎゅっと抱きしめられ衝撃が少しでもヤワげられるように頭を支えられ彼の背から海に落ちる。
海に落ちた瞬間彼と離れてしまい、私ひとりで海に沈んでいく。キラキラと輝く水面に、背後からぽこぽこと上に上がっていく泡……地上に手を伸ばすものの上に上がろうとしない。いや、上がりたくない。
このまま………沈み眠りたい。
なんて、目を瞑ろうとした時。
伸ばしていた手が誰かに捕まれ引き上げられる。
肺に勢いよく入り込んできた空気にむせる。
そんな私の背を撫でながら陸に向かって泳ぐ銀髪の彼。
銀「閉じこもってもいい事なんてねーぞ?」
貴「………ハハハ……そりゃそうだ。」
陸に上がり堤防に座り足を投げ出し沈んでいく夕日を見ていれば新八くんが歩み寄ってきて私に抱きつく。それを抱きしめ返しながらも
貴「あの人の中になにか見つけたんでしょ?見つけといで。新八くんの刀を……妙ちゃんには私から言っとくからさ。」
なんて、微笑めば新ちゃんは強く頷き銀髪の彼にかけやって行った。私はそれを見ながらも家に帰れば、誕生日でもないのに。バカでかいケーキが居間にあり、食後のデザートとして出されたのだった。
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作者名:遥 | 作成日時:2019年1月10日 12時