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今日、早番の出勤の妙ちゃんの代わりに早めに夕飯の支度をしていれば妙ちゃんが慌てて帰ってきた。かと思えば新くんが入院したと聞き、命に関わる程じゃないらしく、妙ちゃんは出来上がっていた夕飯を食べて出勤していく。



慌ててた意味は?なんて、思いながらも。入院したのならお見舞いに。なんて思いながらも病院に行き、受付で病室を聞いて新くんのところに向かえば病院はシーンとしていた。顔を覗かせ新くんがいる方に行く。




貴「銀さん達は?」



新「遥姉さん!銀さん達は依頼を受けて出かけましたよ。ちょうどさっき。」




貴「そう、入れ違いね……」



なんて言いながらも花瓶に花を添えていたら真ん前のじじいの容態が悪化する。




新「おじいさん!!しっかりしてください!!銀さんが、銀さんが必ず見つけてきてくれますから!!」




なんて、依頼はジジイからだったらしくそう叫ぶ新くん。そうしていたら先生やら看護師やらが沢山来てジジイの様子を調べていく……




看護師「先生……脈が……」



医師「………もう、もたんかね」



貴「……そこのけよ。私、失敗しないので!(新「いや、遥姉さん!?あんた失敗するからァ〜〜!!」




なんて私がいえば先生がドン引きしていて、新くんが突っ込む。そうやっている間にジジイの脈は弱まっていく……




医師「君だけでも、おじいさんの死に水を……」



なんて言いかけた先生に病室の窓ガラスが割れて白い巨大な犬が入ってきて、その背中からはお登勢さん、神楽ちゃん、銀さんが降りてくる。




銀「おいじーさん、連れてきてやったぜ」




なんて、ジジイに声かける銀さんを見ていたらジジイの意識が戻り、お登勢さんを見て目に涙をためてにぃと笑うジジイ。




ジ「あんた、やっぱり……簪良く似合うなぁ……」



お「……ありがとう」




私には、一瞬ジジイとお登勢さんが若い少年少女に見えた……その光景はどこか美しく、そして儚くもあった……




その後、ジジイは息を引き取り、銀さんは神楽ちゃんとお登勢さんを連れて帰っていく……




新「おじいさん……最後にいい思い出になったかなぁ……」




なんて、空になった前のベットを眺めて呟く新くんに微笑み頭を撫でる。




貴「あのジジイ……最後にちゃんと、いい夢みれたさ……」





なんて、少し涙目の新くんを抱きしめてあげた……

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作者名: | 作成日時:2019年1月10日 12時

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