虫さんが来る！ ページ8
Aside
『…分かりました。3日後ですね？…はい、』
この連絡を電話をしていた時は、
あの超忙しい東海オンエアさんが水溜りハウスに来てくれる！
という喜びで浮かれすぎていた。
その日までに家を掃除しないと、という理性を忘れるほどに。
。
。
『はっ！うそ！？あと30分しかない！』
会議から帰ってきて、玄関の時計を見て思わず叫んだ。
こんなに会議長引くんなら行く前にやっておくんだった…
絶望で玄関ということを忘れて座り込む。
ま 「おかえりなさいっすー…？！どしたんすか？」
階段から降りてきたまんずくんを驚かせてしまった。
東海オンエアの虫さんが来るまであと30分。キイチが今頃駅に迎えに行ってくれているはずだ。
それまでに部屋を完璧に綺麗にするのは不可能。
どーしよ…
ま 「A、さん？大丈夫ですか？」
おっと、ここに良い人材が居るではないか。
『…まんずくん、今日は動画出ないんだっけ？』
ま 「え、まぁそーっすけど。」
『ごめん、ちょっと来て！』
ま 「…え！？」
なんすかなんすか、を連呼するまんずくんの腕を引っ張って走って上へあがる。
『上の撮影部屋にこのソファーを持って行きたい！』
ま 「あ、分かりました。」
じゃ行くよ、と片側を持ち上げようとすると
ま 「え、俺達でですか？」
『？そうだよ。ごめんね、今急がなきゃなの！後でレポート手伝うから手伝って欲しい！』
ま 「それはありがたいっすけど…、わっ、」
すまん、まんずくん。
まだ何か言いたげなまんずくんを無視して、せーのっと持ち上げる。
なんとかかんとかソファーを上の撮影部屋に運ぶと、帰ってきてから5分が経過していた。
虫さんの性格とキイチに早めに行ってもらったことを考えると、
『あと20分！』
ま 「へ、？」
ソファー運びで頑張ってくれて、汗をかいているまんずくんをこれ以上働かせるのは心苦しい。
んん、もうちょい人手が欲しいところ…
P 「2人ともさっきからばたばたしてるけど、どうしたの？」
ひょこっと撮影部屋に顔を覗かせたPさんは流石、服装も髪型も準備万端だ。
『Pさん！良いところに来た！
多分カンタ編集してて、着替えとかまだだろうから、声かけてきてくれない？』
P 「はいよ〜。僕特に用意することもないし、ついでにここの掃除機もかけとくよ。」
『神様！ありがとぉぉ！』
後でお礼するからね！と全力で拝む。この人は間違いなく神だ。
私も頑張らんと。
『よっし、急ご！』
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作者名：まろんぱん��2 | 作成日時：2019年8月24日 0時
