水溜りでボンドな日常3 (ページ7)

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多忙ページ7

トミーside

キッチンで晩御飯の片付けをしているA。

『あ、キイチと2人は明日スタジオで撮影だから早めに起こすねー。』
カ「りょーかーい。」

かと思いきや次はソファーに座ってノートPCで作業しながら事務所と電話。

『…分かりました。3日後ですね？…はい、』

次見た時には、

『Pさーん、洗濯物直すの手伝ってほしい！』
P「はいはーい。」

あいつ忙しすぎじゃね？

そういえば、俺らと一緒に住むようになってからも、Aの休日とか休みとかいうものを見たことがないような…

ト「なぁ、A？」

なんか不安で、おやすみーと言って部屋に行こうとしたAをつい呼び止めてしまう。

『ん？どしたの、トミー。』

ト「いや、なんか最近忙しそーだなぁって。」

『そっかなぁ。トミーの方が忙しいと思うよ？笑』

そう言ってふわっと笑うA。
こんな優しく笑う子の仕事量は俺の10倍だなんて、誰が思うだろう。

ト「お前ほんとすげぇな笑俺がAだったら、気狂うと思う。」

『えぇなんでよ笑私今好きな事やらせて貰えて
めちゃめちゃ楽しいよ？』

そう言うAは心底楽しそうで、どこかあいつと重なる。
こういう所、カンタに似てんだよなぁ…

ト「ドMかよ笑でもまぁ楽しく出来てるんなら良かったわ笑」

『楽しいのが1番だからね。』

ト「あ、でももし困ったことがあればすぐに俺らに言うんだぞ？？すぐにだからな？」

これは大事。一番大事。
何かあった時助けてやれないのはもう嫌だ。

そうAに念を押したのだが、
『ふふっ笑トミー、お父さんみたい笑』

ト「ばか、俺はお前を心配して…、」

『うん、いつも気にかけてくれてるの分かる。
だからトミーと居るとお父さんみたいな安心感があって心地良いから好きなんだよね。

いつもありがとっ。』

ト「…」

あーー可愛いかよ胸きゅんかよ青春かよ
大丈夫？俺顔赤くなってない？バレてない？

やっぱりAの好きなんだよねと、ありがと、の破壊力はやばい。

一気に脳内に溢れる言葉を抑えるのに3秒はかかった。

『なんかあれだね、こんだけ一緒に居て、改めてお礼言うと照れるね笑』

ト「照れてんじゃねぇ笑
はい、もう遅い時間なので子供は寝てくださーい。」

俺の照れ隠しのために、Aをしっしっ、と部屋へ追いやる。

『はぁい。トミーも明日早起きだから早く寝てね？おやすみ～。』

ト「おやすみ。」

良い夢を