水溜りでボンドな日常3 (ページ6)

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カンタside

その角度のそのお願いの仕方は反則でしょ…

カ「ごめん、意地悪言った。一緒に来て？」

『やったー！ありがと！』
弾けるように笑顔になるA。

さっきまで嫉妬や独占欲でぐちゃぐちゃだった心がスっと綺麗になる感じ。

ほんとこの子には適わない…

。
。

カ「もらいに来ました。ちょっと初めてなんですけどここ。入ってみましょう。

なんと…こちらです笑シルクの家！」

シ「どーも～笑」

2件目の撮影も順調に進み、巨大な網をもらって終了。
流石フィッシャーズ、頼りになる笑

カ「今日はごめんね、忙しいのに時間とってくれて。」

シ「いいのいいの！久々にカンタとAにも会えたし。2人とも元気そうで良かったよ～。」

シルクの言い方に引っかかる。呼び捨てだし。
カ「え？Aと知り合い？」

『えっと、鎌田社長がマネジメントの勉強のためにって言って、Fischer'sさんの所にも少しお仕事に行かせてもらってたの。』

カ「まじで？！」

色んなクリエイターさんの所で学んでたって言ってたけど、まさかFischer'sもなんて…

シ「そうそう。普通ならそんなの断るんだけど
社長が絶対得するからって言うのと、他のYouTuberからの評判すごかったからね笑」

『皆さんが盛りすぎなだけですよ笑』

シ「いやいや、試しに引き受けたらほんと噂以上ので馬鹿びっくりしたのよ。」

『シルクさん達が丁寧にご指導して下さったからです。』

なんか、すごい

Aは少し照れくさそうに笑って謙遜しているけど、シルクの顔はマジだ。

シルクってあんな顔するんだ。

シ「ねぇほんとまたこっち来ない？

ンダホはAのご飯食いてぇってうるさぇし、俺の編集は全然捗らんくなっちゃったしさ。」

カ「そっそれは、」
俺らのだから！と思わず割り込みそうになった時、

『私は水溜りボンドのマネージャーなので。』

Aが俺とシルクの言葉を遮るように、そう、シルクの目を見てキッパリと言った。

か、かっけぇ。

いや、たった一言なんだけどこの言葉を言うためにAがどれだけ努力したか。

シ「…うん、やっぱ俺Aのそういうとこ好きだわ。カンタ達の所で頑張れよ！応援してるから。」

『ありがとうございます。頑張ります！』

シ「あと、もうマネージャーではないんだから敬語禁止で。みんな寂しがってるからまた顔見せに来いよな。」

『分かり、分かった！ご飯持って行くね。またスマブラするの楽しみ～。』