誰よりも、君が好き。 ページ26
『た、ただいまっ!』
私は鍵を開け、家に入る。
言うんだ。
伝えるんだ。
頑張れ私______!
急いでリビングにいくと、さとみお兄ちゃんは漫画を読んでて、私が来たことが分かると本をおろした。
さ「おかえり」
『う、うん、ただいま』
さ「打ち合わせ、どうだった?」
『 い、いい感じです......』
さ「それはよかった」
『うん......』
さ「.............。」
『................。』
か、会話が続かない。気まずい。
どうしよう!?
いざ仲直りするって言っても、どうすればいいの…!?
私が戸惑っていると…。
さ「A、ごめん」
『え.......』
さとみお兄ちゃんに、先を越されてしまった。
さ「俺、るぅとに嫉妬してた。かっこ悪くて、A冷たくしてた。本当にごめん」
『............。』
さ「でも俺はAのことが好き。誰よりも」
『さ、さとみお兄ちゃん....』
さ「我が儘でごめん、許して欲しい。俺とまた、仲良くしてほしい」
さとみお兄ちゃんは恥ずかしそうに言う。
『っ、私もっ、さとみお兄ちゃんのこと、誰よりも好きっ!』
さ「A.....」
『さとみお兄ちゃん以外の人は好きになんない!一生!!約束する!!』
.........って
これ、プロポーズじゃん!?
『え、えと......』
さ「ふふっ、可愛い」
『んなっ!?』
さ「俺も。一生、Aのことが好き」
『...........!』
すれ違いが、なくなった。パッと、消えて。
『お兄ちゃん、私の方こそごめん!』
さ「Aは何も悪いことしてないでしょ?」
『したよ!るぅとと出掛けたこととか.....黙ってたし』
さ「いいよ、いいよ。俺が自分勝手だっただけだから」
『.........嬉しいのに』
さ「え?」
『嫉妬してくれて、嬉しいのに.....って』
さ「っ、お前っ、マジそういうの止めろっ......!心臓に悪い.....!」
真っ赤になるさとみお兄ちゃん。
ふふっ、可愛い。
さ「........あのさ、あともうひとつ、言いたいことあるんだけど」
『ん?何?』
さ「それは......」
さとみお兄ちゃんは、ポケットから小さな箱を取り出した。
さ「A」
『は、はいっ』
さ「A、
俺と、結婚してください」
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シャーペンの芯(プロフ) - みょーんとしてる方さん» 素敵なコメントありがとうございます!!私の物語が少しでもお役に立ててよかったです!これほど嬉しいことはありません。告白、頑張ってください!!夢主と共に私も応援しています! (2021年9月21日 18時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
みょーんとしてる方 - 私今恋してるんです。その人は同じクラスで私とは天と地の差で、ちょっとためらってたけど(告白するか)この小説を読んで頑張ろう!と思いました!本当にありがとうございます。夢主ちゃんみたいに告白してみます! (2021年9月19日 22時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 夢花さん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです! (2021年3月10日 19時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 - あっあっあ甘いいいいいい!こういうの大好きです!ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!(スンッ)これから応援させていただきます。 (2021年3月10日 18時) (レス) id: cf87ac2a06 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!!楽しんでいただけたようで、幸いでございます……! (2020年8月16日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーペンの芯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時:2020年4月7日 17時