幼馴染み14 ページ16
「…よし、彼氏いるからってことにしよう」
赤「余計こじれますよ」
「えー…どうしよぉぉ…」
俺の上に倒れ込んでくる
上半身を俺の膝にのせ、足をバタバタとさせる
赤「邪魔です」
「一緒に考えてよぉ〜…」
上を向くと、こっちを見てくる
赤「…はっきり断ればいいじゃないですか。嫌だって」
「相手傷つくかも知んないじゃんっ！」
赤「…」
「うー…」
赤「はぁ…」
「京治君はどうやって断るの？」
赤「俺ですか？…そうですね…今は部活に集中したいからとか…部活を優先したいからとか…」
「真面目か」
赤「だったら聞かないでください」
「…そうだっ！ごめんなさい…私あなたのこと全然知らないの…だから…ごめんなさい…ってどう！？」
俺の顔に近づけていう
赤「いいんじゃないんですか」
近い
「ありがとっ！そう断る！」
解決したのか晴れ晴れとした顔をしている
けれど、俺の上
「よかった〜！」
赤「降りてください」
「なんで〜？」
赤「…邪魔なんです」
「あ、ごめんごめん」
降りるとよこに座る
「…京治君」
赤「なんですか」
「ううん、なんでもない！」
次の日の夕方
家に変えると
「けいじくぅぅん〜！どうしよぉぉぉ〜…」
俺に抱きついてきて、泣き始める
赤「ちょ、今汗かいててあれだから…」
「どうしよぉぉ〜！」
赤「いったん離れてください！」
なんとか落ち着かせ、ソファに座らせる
俺は素早く着替えてリビングへ
赤「それで？どうしたんですか…」
「告白断ったらね…怒られたの…」
赤「…は？」
「俺は本気なんだよっ！！なんで断るんだっ！って…」
赤「え…は？」
「明日から会うの怖いよ…」
赤「…」
なんだその人…
断られたからって怒るのか…？
知らない人と付き合うなんて俺も嫌だし…
なのに怒るのは間違ってる気がする
赤「…会うの怖いんですか」
「すごく怖い…」
赤「…なるべく友達とかと行動して、その人と二人だけという空間を作らないようにしてください」
「うん…」
赤「二人きりになったら、なるべく離れる…と、あぁ…したらなにかありそうだな…なるべく二人きりにならないようにしてください」
「うん…そうする…」
肩を震わせながら泣くAさんはよほど怖い思いをしたんだとわかるほど
そういや、唇切れてる…？
赤「あの、唇どうしたんですか…」
「…あ…えと…無理矢理キスされて…噛まれ…た…」
赤「…！」
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作者名：ふぁいなる☆マジック | 作成日時：2016年9月16日 23時
