4匹.配達先はどこへやら ページ4
-
総悟と会って1週間経った。奢られたお金返さなきゃいけないし、会ったりしないかな思いながら過ごしているがまぁ、そう思えば思うほど会えないものである。
「Aちゃん、これ配達頼める?」
「はーい、行けますよー」
そううどん屋のバイト中にぼーっと考えていると、店長から配達を頼まれてしまった。
店長から頼まれるときは必ずと言っていいほど多い量のうどんの麺を運ばさせられるので、少し億劫だがまぁ、仕方ない。
「どこに届けるんですか?これ」
「あー…荷物の上に書いてるから」
「はーい」
店長の指差した先には予想通り大量のうどんの麺が入っているであろう箱があった。その上に一枚の紙が乗っている。近づいて見てみると裏返しだったので表面をめくって見る。
「え、これって」
「ちょっと遠いけど宜しくね」
有無を言わさない笑顔で店長は言った。……あの場所には元カレがいること知ってるくせに。
「……はい」
その届け先には見間違えようもなく真選組と店長の字で達筆に書かれていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙栗(プロフ) - 楽しみにしててください! (2023年2月24日 20時) (レス) id: d83def9fba (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ニサナ - 更新待ってます(暗黒微笑) (2023年2月24日 20時) (レス) @page1 id: d9091632c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙栗 涼真 | 作成日時:2019年6月20日 19時