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『おめでとう! 観に行ってもいい?』

「いいよ。恋愛系の内容で
 東京、広島、大阪また東京なんだ。」

『どれぐらいの期間…?』

恋愛系…。ってことは
相手の女の子がいるってことだよね。
一気に複雑な気持ちになった。

私の祥太さんなのに…。
キスシーンとかあったらどうしよう。
私ですら祥太さんのくちびるに触れてないのに…。
モチベーション下がる…。

「広島1日、大阪3日間。」

『そっか…。頑張ってね!!』

「ありがとう。」

『………。』

「………。」

お互いに無言になる。
ぼーっと海を眺めていると頬に涙が伝った。
祥太さんにバレないように涙を拭った。

そして外へ出た。
『さむっ!!』

車の前に立って海を眺める。
気が付くと祥太さんが隣に立っていた。

『………?』
祥太さんの手が頬に触れた。

「………。」
なにも言わずに抱きしめられた。

『祥太さん?』

「なに…?」

『舞台楽しみだけど考えると複雑…。』

「不安…?」

『うん…。』

「大丈夫だよ。仕事だって割り切ってるから。」

『うん…。』

いきなり両頬を手で挟まれてぐいっと祥太さんの方を向かされた。
そしてくっつく祥太さんのおでこと私のおでこ。

「Aのことだけ見てるから…。
 そんな心配いらないよ。」

『うん。』

気が付くと祥太さんの唇が私の唇に触れた。
目を瞑ったまではいいものの
完全に思考回路停止。そしてフリーズ状態。

気が付くと唇は離れていた。

『………/////』

「………/////」

祥太さんも恥ずかしそうにしている。




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作者名:197561549 | 作成日時:2017年12月16日 8時

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