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14.はじまりは。 ページ14

同棲をするにあたって2人で家を見に行ったり、家具を見に行ったり、、


あぁ、いつか結婚するんだろうな。なんて思って、顔を赤くしたりした。




と「これにする?」

「あっ…うん!いいね!」




幼馴染だった事もあり、お互い似たものを選んだりするので、すぐに決まった。

キッチンで決めな!と家は私に任せてくれたりした。



同棲するって親に話した時は、あ、まだしてなかったのか。なんて、冗談を言われたほどだった。



と「Aー?」



としみつの家で、引っ越し準備をしていたら突然呼ばれた。



「なに?」


と「ちょっと休憩。チャージさせて」



そんなことを言って私を抱きしめる。



「ずっと動いてたから、多分汗くさいよ?」


と「全然いい匂い。」


「それはない」



そんなことを言ってまた力強く私を抱きしめる。



と「よし、後半も頑張りますかぁー。」



これだけで気合が入るらしい彼を見ていると、愛おしい気持ちになる。




お互いの家を行き来することもなく、私たちは同じ家に帰るんだ。そう思うだけで、引っ越し作業は苦じゃなかった。




と「ねぇ!」

「ん〜?」

と「休憩!」

「さっきしたばっかりー!」





何度も休憩したけれど、一応お互いの家の作業は終了。



いよいよ、明日引っ越しする。



「なんか、同棲するだけなのに、嫁に行く気分」


と「このまま嫁に来ちゃえば?」


「は?」


と「いや、それはちゃんと伝えんとダメだな。」





冗談なのにキュンとさせてくる。

息の止まりそうな冗談に、つい驚くが、いつかプロポーズしてくれるということだろう、、と、とりあえず忘れることにした。

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作者名:tee(てぃー) | 作成日時:2019年9月29日 9時

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