05.帰還 ページ5
世界文化遺産にでも登録されそうな歴史ある門
私はこの大きな門が軽く押しただけで容易く開くことを知っている
またここに来ることが出来た
やっと帰ってくることが出来た
私は柱に書かれた「←天国」と言う看板が示す方へ向かう
でもその前に
ルチル「牛頭さん馬頭さんお久しぶりです」
牛頭さんと馬頭さんにご挨拶
…しようと思ったのに
ルチル「あれ?珍しい。留守かな?」
私が帰って来たと言うのに出迎えも無し?
地獄の新聞には喪報が載らないのだろうか?
あぁ。こっちの人達は死にようがないのか
そんな事を思っていると柔らかいモフモフとしたものが背後から飛びついてくる
シロ「ルチル様〜」
シロさんと感動の再会
と、思いたいところだったが、あの能天気なシロさんに元気がない
ルチル「何かあったんですか?」
シロ「現世にいる白澤様が死にそうなの」
ルチル「現世に?…皆はどうしてるんですか?」
シロ「閻魔殿で浄玻璃鏡を通して白澤様を見てるよ。鬼灯様は現世で付き添ってる」
ルチル「シンシャさんはどうしたんですか?」
シロ「白澤様と一緒にいた人でしょ?ルチル様と入れ替わりで生まれ変わったよ」
ルチル「そうですか…私も現世に戻ってみます」
思ったよりも時間がかかってしまった
間に合わなかった
それでも
白澤様の願いは叶えてあげたい
ルチル「待っててください。私が楽に逝かせてあげますから」
2014.10.20
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年10月20日 19時