五.シロとお勉強 理科 ページ50
天気図
A「天気図にはそれぞれ天気を表す記号と、風向き、風力を表す目盛があります」
シロ「例えば?」
A「○=快晴。◎=曇り。●=雨。ですね。他にも○の中に記号を書いて天気を表します」
シロ「じゃぁ○の中に×とかもあるの?」
A「天気不明と言う意味であるそうですが…」
シロ「ですが?」
A「中学校レベルの理科で○の中に×と言ったら、回路図の"豆電球"の事ですよ」
桃太郎「作者は中学校のテストで日本に豆電球を降らしたらしいです」
シロ「何それ?超怖いんですけど!!?」
七夕
A「地獄でも星が見えるんですね」
シロ「ちゃんとお月様も出てるんだよ」
A「星座は現世と一緒なんですか?」
桃太郎「気にしたことは無かったですけど。七夕には織姫星と彦星がくっつくそうです」
A「織姫星と彦星は光の速さでも15年かかるんですよ?
そんな七夕の夜だけくっつけるわけがないじゃないですか」
シロ「流れ星になってくっつくらしいよ」
A「身を削って、危険を冒してまで星が動きますかね?」
シロ「それだけ会いたかったんだよ」
A「織姫と彦星は自分たちの願いを叶えるために必死に努力していると言うのに。
短冊に願い事を書いて、叶えてもらおうとするなんて…人間の怠慢もいい所ですね」
シロ「えぇ!!?俺もう短冊飾っちゃった」
A「夢ぐらいもっていいと思いますよ?シロさんはなんて書いたんですか?」
シロ「いつか白いもふもふしたのを捕まえられますように!!」
桃太郎「お前それって…」
A「私も応援してます。桃太郎さんは?」
桃太郎「自分印の薬を作れますように。ですね」
A「桃太郎さんなら大丈夫ですよ」
シロ「A様は?」
A「自力で叶える織姫と彦星には、私の願いは理解できませんよ」
シロ「じゃぁ俺が聞いてもわからないかもね」
A「世の中には知らなくていい事もあるし、知らない方が幸せな事もあるんですよ」
『天国でも、地獄でもいい。また皆に会えますように』
例え二度と会えなくても
A「私は天才ですから。皆の事は絶対に忘れませんけど」
シロ「何言ってるの?これからもずっと一緒だよ?」
大丈夫
辛くはない
この思い出こそが何物にも代えられない宝物だから
A「…そうですね」
もう一つお願いをしていいのならば
『どうかこのどうしようもない嘘つきを皆が許してくれますように』
2014.10.9
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月5日 15時