33.トマスの絶望と期待 ページ33
ベルゼブブを召還して得た技術と人体実験を行う研究所の設備
その環境下でトマスは脳の移植に成功する
トマス「先生!?私の事がわかりますか?」
「…誰?…ここはどこ?…私は…誰?」
ハンジの身体に残っていた魂と脳が融合したのだが、
魂は"人格"でしかなく"記憶"は持ち合わせていなかった
また、脳は身体と魂から切り離されていたことで記憶障害が生じていた
まるでゲームをリセットしたかのように、今までのセーブデータを失っていた
理解できていないのか質問に答える事はなく、精神年齢は幼かった
トマス「失敗か…」
トマスは絶望していた
そんな時、他の研究員がとある数式を見せると難なく解いてみせた
記憶が無くなっても、人格が変わっても、子供帰りをしても
脳の持つ才能の行きつく先は同じなのだと喜んだ
そして、この研究所の幼児化の技術を使い、"天才"の成長を見届けたいと思った
研究員に取り合ってみると、幼児化したからには被験体として"観察"と"管理"が必要だと言われた
トマスはそれが何を意味するのかを知っていた
だからこそ極限状態に陥った"天才"はどうなるのか見てみたいとさえ思ってしまった
「この被験体はなんと呼べばいいですか?アインシュタインですか?ハンジですか?」
トマス「どちらとも言い難いが。
2014.9.18
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月5日 15時