28.狂歌乱舞 ページ28
A「うわぁぁぁぁぁ」
桃太郎「ぎゃぁぁぁぁぁ」
白澤「何?大丈夫?」
A「は?何?ここはどこ?」
白澤「だいぶ寝ぼけてるみたいだね」
A「寝ぼけてる?私が?何で?」
鬼灯「この前の仕返しです」
鬼灯は着物に似合わない左手首の腕時計をチラつかせてくる
A「対人用麻酔銃は日本国内では使用が禁止されているはずだが?」
鬼灯「実際に撃ったのはこの人です。欧米ではよくある事でしょう」
ベルゼブブ「なんで俺に濡れ衣を着せた?」
鬼灯「EU地獄の尻拭いをしている可能性があるからです」
A「あ゛ぁ゛!?EU?」
寝起きは低血圧なのか
目覚めが悪くて不機嫌なのか
とりあえずAさんは今までになく不機嫌だった
A「誰だてめぇ EUだかなんだか知らねぇが ふざけた真似しやがって
かっこつけてモノクルつけた所で全然似合ってねぇんだよ
お前とりあえず全モノクル愛好者に謝っとけ この勘違い野郎が
お前の頭スコーンと割ってストローで脳みそちゅーちゅー吸うたろけ!!」
Aさんのキャラの変貌ぶりに静まり返る店内
A「怖かった〜」
桃太郎「あんたが一番怖いわ!!?」
A「…まぁ。冗談はそのぐらいにしておいて」
Aさんは白衣の下から銃を取り出し、銃弾を詰めている
桃太郎「ちょっと…え?Aさん?」
A「人に平等に与えられたものは何だと思う?
富みか?名誉か?人権か?」
鬼灯「時間でしょうね」
A「そうだ。でも私には時間がない。
お前らがのらりくらりと過ごしていた1分1秒でさえも無駄にできない。
なのにお前らは私の大切な時間を奪ったんだ。
ただで済むと…思うなよ?」
銃口が鬼灯様に向けられ
ヒュンっと風を切る音がしたかと思うと
鬼灯様が白澤様を盾にしていて
白澤様は気絶していた
桃太郎「白澤様!!…あれ?」
でも、不思議と外傷はどこにも見当たらない
A「死ぬわけないだろ?
自分のしたことを後悔させてやるんだから、そんな簡単に殺さないよ?
だって、罪を償わずに死んで逃げると言う事は、私が絶対に許さないから
死にたいと思わせ、半殺し状態で永遠に苦しめばいいんだ」
鬼灯「これはまずいですね」
ベルゼブブ「あいつは何だ?狂ってるのか?」
鬼灯「元から狂ってます。
とりあえず逃げないと」
鬼灯様が出口へ振り返るが、店の扉はすでに釘で打たれ開かずの扉と化していた
A「逃げると言う事は…絶対に許さないから」
2014.9.5
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月5日 15時