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24.検討 ページ24

牛頭さんと馬頭さんに誘われて地獄の甘味処で休憩

牛頭「あんみつを一つ」

馬頭「私は宇治金時」

牛頭「Aちゃんは?」

「食べたくない」と単刀直入に言うのも失礼だし

正直に「財布を忘れた」と言ってもきっと(おご)ってくれるんだろう

ここで女らしく「ダイエット中だから」と言うと「そんなことない」だとか

「Aちゃんは全然太ってないから大丈夫よ。私なんか…」と言う会話となり

最終的には「じゃぁ今日だけ特別に」と食べる方向にもっていかれるに決まっている

だったら最初っから「お腹がいっぱいで食べれない」と言った方が気を使わせずにすむ

A「私は…」

閻魔「え!?Aちゃんは人が作ったものは絶対に食べないんじゃなかったの?」

牛頭「そうなの?」

馬頭「どうして?」

一番最悪なパターンじゃないか

A「閻魔様こんな所に居たんですか!?鬼灯様が探してましたよ?」

閻魔「そう?でも、ワシまだ食べてる途中だからまたあとでね」

笑顔で答える閻魔様に反し、私はいささか穏やかではいられない

だから閻魔様の髪の毛をわしづかみにし

A「今すぐ面貸せって言ってんだよ。なんなら面の皮だけ剥がしてやろうか?」

目の前でメスをチラつかせて見せつける

閻魔「ごめん…今すぐ行くよ」

A「牛頭さん馬頭さんごめんなさい。急用ができたので失礼しますね」

牛頭「え…ええ…」

馬頭「あの二面性…やっぱり(あなど)れないわね」

甘味処を出て、人気がない所で立ち止まる

A「なんで私の事を閻魔様が知ってるんですか?」

閻魔「鬼灯君が君の事を調べててね。浄玻璃鏡でAちゃんの過去を見たんだよ」

閻魔様様の言葉を聞いて、一瞬顔が引きつる

A「どこまで見たんですか?」

閻魔「鬼灯君はAちゃんが巨人化の薬を打って倒れる所しか見てないよ」

A「じゃぁそれ以前は?」

閻魔「ワシしか見てないよ」

A「そうですか。なら安心しました」

閻魔「あと…その先の事もね」

A「先?…あぁ…やっぱりそうですか」

閻魔「知ってたの?」

A「大体検討はついてました。
私みたいな偉人が地獄に堕ちるわけが無いじゃないですか」

閻魔「それもそうだけど…現世のAちゃんは…」

A「暗くなるので同情なんてしないで下さい。
今までのようにこれから先なんて自分で変えていけるんです。
だから私に"今"を楽しませて下さい」
2014.8.30

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , ハンジ? , アニ   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月5日 15時

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