01.マッドサイエンティスト ページ1
A「巨人になる事が出来ると言う某少年の血液を秘密裏に入手し、遠心分離にかけ、遺伝子構造を解析し、突然変異した部分を発見しました」
所長「…で?」
A「そして、残っていた血液で薬品を作り、ラットルへの培養で薬品を大量生産することが出来ました」
所長「私は何を研究するかテーマを聞いただけだ。なのに、何故お前はすでに研究を進めていたんだ?予算はどうしたんだ?」
A「金庫が開いていたので。つい」
所長「またか!!それで今までどれほどの金を溝に捨てたかお前は覚えとらんのか!?」
A「もとは私の特許のおかげで成り立っている研究所でしょ?
安い給料で我慢しているんだから、私の好きなようにさせて下さいよ」
所長「うぐっ…くそっ…で?…その研究の成果は?」
A「まだわかりません。生体実験はできていないので。被験体の入荷はまだですか?」
所長「(犯罪者と言えど、被験体は生きた人間だぞ?それを物扱いするとは…)まだだ。お前が壊し過ぎるからな」
A「残念ですね…なら、私で実験してみましょうか」
所長「は?お前正気か?」
A「私は天才科学者ですよ?
今まで作った薬品はそれこそ世に出回るような代物ではありませんでしたが。
実験の必要もないくらい、最初からすべて完成されていたんですから」
所長「その才能を人の為に使おうと思わんのか?」
A「馬鹿馬鹿しい。それじゃぁ何の興奮も生まれないじゃないですか」
所長「(マッドサイエンティストめ…)とっとと実験して、成果として論文だけは書き上げてくれ」
A「わかりましたよ」
私は自ら腕に注射し、薬品を注ぎ込む
別に巨人になりたかったわけではないけど
非現実的な事の実現
こんな楽しい事が辞められるわけが無い
A「あれ…眩暈がする…副作用かな?」
所長「A?…おい!!しっかりしろ!!A!!」
所長の叫び声が
だんだんと遠のいていく
2014.8.5
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月5日 15時