鈴蘭と愛憎

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6.バカsと黒川邸ページ6

もうホント最悪なんですけど黒川百合を白鷺鈴に変更入れました………全部スマン……もう最悪……
あと間違ってもう一個作っちゃったので消しました。馬鹿です。

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「デッッッッッッ……ケェ〜〜〜……」

1901年、大正目前の明治時代である。
鎖国がとけた事により外つ国文化が日本に流れ込み洋風化が進んだ為に富裕層のごく1部のみが西洋文化を取り入れた。
そのごく1部に入ってるって事は圭一は凄い富豪だったんだろうと小塚はビックリするほど立派な洋館と和館と倉と庭の広々とした家を触りながら興奮気味に語る。

「凄いや、県の文化財にされたっておかしくないよ」
「なってるよ」
「さっき若がなってるって言ったじゃん」
「ボケた？」

せせら笑う黒木に美門、ハッと何かに気付いたような顔をして口元を白い手で覆った。

「受験ボケだ」
「ッッッワ〜〜〜！！！！わかる！！！」
「入試終わった瞬間もう……ダメだよな……」
「俺春期講習ほぼ幼稚園児みたいな顔して受けてきたし」
「そんなもんだろ」
「俺も」
「俺もう疲れすぎてなんか気付いたら手元にAmazonの箱に入ったわたパチの60個入りがあって」
「懐かしい」
「わたパチって生産終了じゃなかったっけ」
「多分Amazonには売ってる」
「え……ちょっと分けてよ……」
「俺も」
「僕も」
「えっあたしも」
「私も」

欲しがりがすぎるだろと上杉が笑って、Aはそれにつられて笑いながらもその洋館の異様な雰囲気に押し潰されそうに空を見上げた。

実は今日はまだあくまで下見の段階、中学から帰宅して秀明に行くまでのおおよそ1時間の間にザッと中を見て、解散。後日その情報を元に本格的に中に侵入すると言う話になっていたのだ。
ましかし大正から建っていると言うだけあって思った通り(の2億倍くらい)雰囲気がある。
Aはそこそこの怖がりなのでポケットには御札が入っているしよく分からないが数珠とあと塩飴。マアあとは携帯くらい。最初の方はいくらなんでも怖がりすぎだと茶化されそうなので内ポケットの中に忍ばせておいた。携帯で一応確認したが電波は届いた(ホラー物の鉄板なので)。いくら古い建物とは言えども住宅地を少し外れた場所なだけでド田舎という訳でもない。そんなもんである。