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コンビニでタクシーを降りる。
中に入って、愛奈の好きなおやつを買う。
気怠げな店員さんが適当に商品を渡してくる。
こんな普通に生きれたらいいのに。
私の人生は広臣に出会った時点で
良い方にも悪い方にも狂ったんだ。
今更こんなことを思ったって何にもならない。
私を不思議そうな顔で見つめる愛奈に笑いかけてまた、
マドラスに向けて歩き出した。
・
「Aちゃん!!!
俺、岩田剛典って言います。よろしくね!」
マドラスの社長さん。
社長とは思えないほど、着崩したスーツがよく似合う。
「こちらこそよろしくお願いします。
愛奈だけでも助けてやってください。」
「ダメですよ。
俺は臣さんから二人を守るように言われてるんで!」
そう、なんだ。
広臣が私も守るように言ったんだ。
奥様とのお子さん、愛奈だけじゃなくて。
不倫相手の私もなんだ。
直接言われたわけじゃないけど、
本当に嬉しかった。
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作者名:星華 x他1人 | 作成日時:2019年3月10日 16時