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ひとまず私は沖田くんと探すことになった。正直誰でもいいのだが。長い廊下を歩いて一番手前の部屋のドアを開けてみた。其れは私達を唖然とさせるには十分な出来事だった。
「…どうなってんでぃ、」
『廊下のドアの先はドア…』
目の前にある次のドアを開けてもまた廊下、そのまた次も廊下。部屋がない。しかし、一度入ると入ってきたドアが無くなっているし、どうしようもないのだ。
『埒が明かないね、』
「ほかのドアがねぇか探してみやしょう」
『うん』
沖田くんの言う通り目の前のドアに入ることをやめ、廊下を進むことにした。進み続ければ不自然な場所にレバーがあった。そこに繋がる管を辿ると閉まっているカーテン。薄暗い廊下を照らすために私はレバーを下げた。
『っ!?』
急に足場が無くなったような感覚。いや無くなったのだ。私の身体が床より下に落ちる寸前で沖田くんが腕を掴んでくれた。
「っぶねぇな、下見てくだせぇ」
『え、っひ、』
沖田くんの言う通り下に目を向けると鋭い針達が私に向かっていた。もう少し沖田くんが遅かったら、私の身長が高かったら一気にあの世行きだった。
『無理無理無理無理無理ッッ!!沖田くんッ!!早く!!!』
半泣きになりながら沖田くんの腕に掴まる。この部屋やっぱり殺る気じゃん!!!慌てている私を見てにやり、と口角をあげる沖田くんに嫌な予感がした。
「助けてください、沖田総悟様…だろ?」
『!?!な、何言っ』
「俺が手を離せばアンタは串刺しでさぁ、ほら、助けてください」
こんな時にサディスト発動すんなよ!!!お前そういうSっ気は此処じゃカットされてんだわ!!何思い出したみたいに発動しちゃってんの!?
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トろさん(プロフ) - ニコさん» わあああほんとですね!誤字ってました…、教えて頂きありがとうございます!! (2022年10月2日 8時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 細かくてすいません…新撰組じゃなくて真撰組だと思います… (2022年10月2日 0時) (レス) @page49 id: 3cff96fe75 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 細かくてすいません…新撰組じゃなくて真撰組だと思います… (2022年10月2日 0時) (レス) @page49 id: 3cff96fe75 (このIDを非表示/違反報告)
塩おにぎり(プロフ) - めちゃくちゃ嬉しいです!!😭😭😭主様天使! (2022年8月23日 21時) (レス) id: 75433748f1 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - 塩おにぎりさん» ありがとうございます😭😭近いうちに神威で描かせていただきますねっ!! (2022年8月23日 21時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トろさん | 作成日時:2022年7月24日 18時