『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

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「A、飯食った？」



『んーん、食べてないけど、食欲無い、』



　私の言葉と裏腹にお盆に乗せられたお粥が出現する。お盆の上には一つのメモが添えてあったようで。【食べさせろ】の指示だった。二人は顔を見合わせてお粥を掬った。



「ほら、温けぇうちに食え」



『…あー…』



　数回息を吹きかけられた粥を口に入れ、もそもそと口を動かす。数回飲み込んだ後、もういらない、と子供のように首を振る私に土方さんは全然食ってねぇだろ、なんて言って無理にでも食べさせてくる。仮にも病人なんですけど、



　何とか完食し、横になる。なんだか先程よりも体がだるくなってきたし、頭も殴られたような痛みだ。う゛ぅ、と唸る私に銀時は額に手を当てる当てる。



「熱、上がってねぇか？」



「やっぱ薬でもねぇと良くなんねぇんだろ」



　すると近くに薬とペットボトルの水が用意された。またなにかメモが添えられているようだったが、私には見えず方が震えている土方さんを眺めていた。



　銀時が、なんで多串くんなわけ！？と叫んでいたが、頭に響くから静かにして欲しい。どちらからかは分からない長いため息が聞こえて来ると土方さんが私の方に振り向き薬を口の中に突っ込まれる。



　ペットボトルを開け飲ませてくれるのかと思いきや、土方さんは自分でその水を口に含んでしまった。何してんだこのＶ字前髪。



『…なに、っん、！？』



　顔がそのまま近づいて来ると寝転んでいる私に口付けをした。土方さんの口の中から生暖かい水が流し込まれてきて思わず唇を閉じた。流石に飲み込むのは抵抗があった。



『ッ、んぅ、！、〜ッ』



　そんな私に眉を寄せながら鼻をつままれ、口を塞がれたままでは息ができず慌てて飲み込んだ。ごくっ、と喉が動いたのを確認すると唇が離れ、隙間から垂れた水か、涎を指で拭ってくれる。



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