原作なんてクソ喰らえ ２

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『五条先生…？』



「悟、でしょ。昔、いや、過去のように呼べよ。」



　口調が昔に戻っている。なんで怒っているのだろうか、未来を変えて、今の私は何をしたんだろう。



『あ、っと、ぇ、お、怒ってるの、？』



　悟の雰囲気に気圧されて後退る私を見てため息をついた。



「A、またって言ったろ」



『え、ぁ、うん、』



　コッチに戻る時の話だろうか、あの時悟は不服そうにしていたからそれでこんなに今怒っているのか？だとしたら根に持ちすぎでは？？



「なんで、一回もまた来てくれなかったんだよ、」



『ぇ、？』



「そのせいで、」



『…そ、そんなに私の事好きだったのー！？ツンデレだとは思ってたけどそこまで、、』



　何やら悪い雰囲気を変えようと軽口を叩いて見たら悟の大きな声で遮られてしまった。あまりの怒号に肩が跳ねる。



「傑は！！！ずっとお前を待ってた！！」



『……え、？』



「Aが来なかったから、傑は、」



　この世界の悟は、傑くんの死んだ出来事を全部私のせいにしているのか？？だとしたら見当違いにも程がある。



　彼は私なんかがいなくても、いや、本当は存在しないはずの私なんか彼の心の隙間に入れるわけが無い。だって、傑くんは、



『傑くんが何……？』



　確かに今の悟からすれば私はまだ過去に会いに行ってはいないけど、これから行くだろうし、全部が全部私のせいだって言いたいの？



「俺じゃ、支えられなかった。」



『…何言って、』



「…………ごめんA、ちょっと頭冷やしてくる」



　悟は目を手で覆って出ていった。



　取り残された私は訳もわからない悟の言葉を整理しようとホコリの被る椅子をはらって座る。



　支えって何。私がいなかったから傑くんがどうしたの。私なんかが傑くんの、皆の心を動かすような存在なわけない。のに、なにが



『…傑くん、』



「彼奴は死んだよ。」


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