原作なんてクソ喰らえ ２

アウト ページ5

伏黒君が危ない。真希さんもボロボロ、きっとどこかしらの骨は逝っている。そんな考えが頭の中をぐるぐると回り出すと胸の奥がジクジクする。意識が飛びそうになるほどの憎悪に吐き気がした。



『なにごと？』



　体中がビリビリした。分かっていたけど。実際その場にいるとやっぱりどうしても怒りが勝つ。



「真木、落ち着くんだここは俺たちに任せて」



　東堂先輩が私の肩に手を置こうとした。キ、と目が鋭くなって東堂先輩を睨みつける。



『一発だけ。』



「おい、A、やめ、」



　伏黒くんが焦った顔で止めてくる



　大丈夫。見たら分かる。私の方が。花御(コイツ)より強い。瞬間その場が凹み私は花御の頭を蹴り飛ばした。



「重、い、！」



　両手で私の蹴りをガードしたもののぶっ飛んだ花御。はぁ、と息を吐く。後ろの皆が緊迫しているのがわかった。



『はぅ〜落ち着いたぁ！』



　さっ！伏黒くん立てる！？と手を差し伸べるとぽかんと口を開けている。



「Aってゴリラなん？」



『虎杖くん全部終わったら引っ叩くよ？』



「スンマセン。」



　パンダ先輩が伏黒くんを抱えてくれたので私は葛葉に真希さんを乗せて怪我を治す。



『伏黒くんの根は専門家にみてもらってね〜』



「…おう」



　パンダ先輩にも葛葉に捕まってもらってひとっ飛び。硝子さんの待つ場所へと飛んだ。



「おうおう、なんか植え付けられてんな」



『引っこ抜く？』



「そんな簡単に…」



「抜いてくれる？」



　マジかよ。とパンダ先輩が笑った後私の肩をぽん、と叩いた。



「というか凄かったなA」



『？』



「あんだけ吹っ飛ばすんだもんなぁ、俺も一瞬ゴリラかとおもっ」



　ドカンっ、と鉄拳を頭に叩き混むとパンダ先輩は頭を抑えて酷い、と泣き出した。自業自得だ馬鹿野郎。女の子になんてこと言うんだ。



「まぁあとは悟が何とかするさ」



『？、伏黒くんだいじょーぶ？』



「…」



「？」



　考え込む顔に何やら深刻そうな物が見えたので黙って窓から外を見た。



　あーあ。ごじょせんのご尊顔見たかったなぁ、



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夢主はガチギレすると火事場の馬鹿力が発揮され鬼強くなるって言うご都合設定です。チート盛り盛りです。

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