原作なんてクソ喰らえ ２

疑い ページ15

アニメ勢ネタバレ注意⚠️






　歌姫先生の連絡先が欲しかった理由は二つ。メカ丸のユダを辞めさせる為、メカ丸の連絡先を入手するためだ。あと一つは単純に歌姫先生と仲良くなりたかっただけ



　真人が無為転変で直せるのなら純平くんを治せた私でも治すことはできる。はず。一度試させて貰ってそれができたなら万々歳だ。



　プルルル、と呼出音がなる。歌姫先生が疑いなく連絡先をくれるかどうかが問題。



「……はい、庵です」



『歌姫先生、ですか？？』



「真木Aちゃんね、五条から話は聞いてるわ、何か用があるのよね」



『あの私メカ丸の連絡先が知りたくて、歌姫先生なら持ってるかなって、』



　あと純粋に歌姫先生と仲良くなりたかったんです！と言えば少し考えるような間があった。自分の心臓がうるさいほど脈だっているのが分かる。



「勿論！大歓迎！メカ丸の件は今から聞いてみるからわかり次第掛け直すわね！」



『うわぁ！ありがとうございます！』



　お願いします！と言って電話を切った。



　歌姫先生とごじょ先が生徒たちの中にユダがいると考えているからか、少し疑り深い雰囲気が伝わってきた。



　何より相手はメカ丸だ。機械のハッキングして盗聴なんて御茶の子さいさいだろう。



　今回の電話を聞かれていたとしてメカ丸がどう考えるか、だ。交流会である程度親睦が深めていたのならともかく私はメカ丸と話す機会がほとんどなかった。



　まぁ、他の人も仲良くなった人なんて東堂先輩と真衣ちゃん(仮) くらいだ。



「ブーッブーッ」



　歌姫先生の電話を切ってから少し経つと不明の電話が掛かってきた。躊躇いなく応答ボタンを押した。



『はい、』



「俺だ。」



『誰だ？』



「お前が連絡先が欲しいと言ったんだろうが」



『お？』



　もしかしてメカ丸？？と聞けば、あぁ、と返事が返ってくる



「要件を聞こう。」



『仲良くなりたい！っていうのは建前で私なら無償でメカ丸を普通の健康な人間に戻せるよ』

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