原作なんてクソ喰らえ ２

私得ではない。 ページ11

捏造注意⚠️


　時計の秒針の音と機会の音が病院に響く、葛葉が耳をピクリと動かし、気配のあった方に目をやる。影が、消えてる、



『伏黒君！』



　急いで電話をかけるとかすれた声でかえって来た。相当疲れてそうだな



「消えたか」



『うん！良かった！無事に祓えたんだね！今からそっち向かう！』



「……ん」



　津美紀さんに一度お辞儀をして病室を出た。伊地知さんへと連絡して八十八橋まで飛ばしてもらう。



『伏黒君！大丈夫？！』



　河原で頭から血を流し宿儺の指を持ったまま寝ていた伏黒くんを発見し急いで駆け寄る。



　……この世界に来てやっとわかったけど、これ結構ヤバいよね。
　私は気絶している伏黒君の傷を治して膝枕することにした。別に伏黒くんを思ってだから。私得とか考えてないよ。



「……、A？」



『起きた？？怪我凄かったけど大丈夫？』



　伏黒君は自分の頭を触って怪我を確認する。



「…治してくれたのか」



『うん、野薔薇ちゃん達は？』



「別件の呪霊を祓ってくれてる」



『そっか、二人なら大丈夫だね』



「……まぁな、てか何してんだ」



『え？膝枕』



　伏黒君くんは私に膝枕されていることに気がつくと体を起こそうとしたので無理やり止め、肩を抑えた。伏黒くんのために()



『呪力もカスカスだし、疲れてるでしょ二人が来るまでこのまま寝てなよ。もしなんか呪霊が湧いたら祓っとくから！』



「…さんきゅ」



　数秒程考え込んでいたようだけど渋々頷いてくれた。



　余程疲れていたのか直ぐに眠ってしまった伏黒君。手をかざして、呪力を送る。ぽう、とほのかに光り私の呪力が伏黒くんへと流れ込んでいく。



　無くなることはないと思うけどこっちの方が早く元気になりそうだし



「あぁああ！！A！！なにサラッと膝枕しちゃってんのよ！！」



『野薔薇ちゃん！！虎杖くん！！』



「おう！来てたのか」



『うん！というか野薔薇ちゃん酷い火傷…！！』



　片方の腕が火傷ですごいことになって、服は無くなっていた。
　ノースリーブすっごい可愛い！！



「まぁ、跡は残るでしょうね」



『残させません』



「え？」
　

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