『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂】

【共に風呂に入れ】坂田銀時 ページ33

嫌な予感はしていた。少しの暑さと心地よい匂い、ジメジメする空気感。目を開けるといつもの真っ白な部屋に湯気の経つにごり湯。お題は出てきてはいなくともこの光景を見たら直ぐに分かる。



　風呂に入れ的なお題かな。それだけなら嬉しい。ゆっくり湯船に浸かるなんて最近できなかったし、良い香り。最高だった。一人だったならば。



『…どうして、私はこうも…っく、』



　呑気に寝ている万事屋の旦那。よく服きて風呂の熱気浴びながらそんなに寝てられるな。と思いながらこれから出されるであろうお題に頭を抱えた。



　なんでコイツッッ、せめて！！百歩譲って新八くんでギリセーフだよ…！！だって新八くん１６歳だよ！子供じゃん。この天パは全身チン(自主規制)でできた男だぞ。



「Aさん、人のこと万年発○期みたいに言わないで？？」



『いやぁぁぁ！！でたああああ！！』



「俺、幽霊なの！！？」



　旦那が起きると同時に看板が出てきて私の予測した通りの内容だった。【共に風呂に入れ】。しっかり共に、って書いてあるし。今回は壊さないの？って？もう飽きたでしょそのくだり(((



「…」



『……』



　気まずい沈黙が二人の間を包む。そりゃそうだ。恋仲でもない男女が同じ風呂に共に入るなんて笑えないし。しかも旦那と。ちょっとしんどいかなって？



「……まぁ、しょうがねぇよな」



『は？何がしょうがない？？なんもしょうがなくないでしょうよ』



　旦那はいいよ、存在が常に全裸みたいなもんじゃん。でも私はちゃんと服着てるのよ。



「いや、俺も着てますけど？？」



『それに、タオルもないし、…仕方ない。旦那、ちょっと目玉よこせです』



「Aさん？？？何をしようとしていらっしゃるのでしょうか？？」



　大丈夫。サクッと突くだけだしちょっと見えなくなるけど大丈夫だよ旦那。



「なにを突く気！？そして何が大丈夫だよ！！」



　お願いします！管理人さん！！！タオルをください！！！と旦那が土下座をすると服を着脱する時の仕切と共にタオルが出現する。



　最低限隠せるものが出たのでしょうがない、右手で準備していたチョキを解いて舌打ちをした私に、なんで舌打ち！？と旦那が騒いだ。



『じゃあ、旦那はそっちね、私が良いって言うまで絶対入ってきちゃダメだよ』



「へいへい」


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