『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂】

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『全く、土方さん、壁ドンっていうのはですね』



　ぐい、と土方さんの腕を引いて壁に背中を付けさせると見上げるように土方さんの顔の横に手をついて見せた。



『こうです！』



　ふ、と笑って出現した扉を探そうと振り返る。がしかし、



『扉が、ない、だと、？？』



　どうしてだ、お題はしっかりこなした、ちゃんと壁ドンしたはず。何が違うというのだ神よ。



　しゅん、と先程あった看板が消え、また新しい看板がでてきた。



『なになに、？【男がしろ】？？？は？？？』



　何そのこだわり。意味わからんが？？確かに女子が男子にやってる少女漫画は見た事ないが、お題はクリアしただろうが！！！



　さっさと出せ！！！時給発生すんだろうな！！？この時間！！！



『ふざけっ、』



　くん、と首根っこが引かれて後ろへとよろける。首がしまって苦しい。



　何すんだ、と土方さんを睨みつけようとすれば己の顔に影がかかった。



『なん、』



　ダンッ、と大きな音が耳元で響き肩が上がる。顔の横には土方さんの腕、恐る恐る顔をあげれば何食わぬ顔をした土方さんが私を見下ろしていた。



「これでいいのか？」



『…ひゃい、』



　顔がいい。



　ガチャり、と鍵の開く音がした。土方さんは着いていた腕をどけて煙草に火をつけた。



「驚かせて悪かったな。」



　そう言って私の頭を１回撫で、出口に歩いていってしまった。



『……この、無自覚たらし郎が！！！』



「はぁ？」



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