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「…なるほど、ね」
そりゃ壊すわな。と呟き後頭部をかく全蔵に溜息を吐いた。吐きたいのはこっちなんだよな。
『見られたのなら仕方ない。さぁ、脱げ』
バレてしまったなら抵抗するだけ無駄だし、出られる方法が他にない。つまり実行するしかない。だが、触られるのなんてゴメンだ。せめて触らせろ()
「は?俺が触られんの?」
『当たり前だろ。逆に何触れると思ってんだよこの変態。』
「いや、だってよ…、逆に俺の際どい所触れんのか?」
『……』
いや確かに。正直触りたくない。でも触られたくない。だったらどうしろってんだ。膨れる私に全蔵が頭を撫でた。
「大人しくしてろって、すぐ終わっから」
『…わかった。』
ひとまず壁際まで来ると背中を壁につけた私を全蔵が見下ろす。少し下から見上げると髪の隙間から全蔵の目と視線が合わさって反射的に顔を逸らすと全蔵が私の首に顔を埋めた。顔を見ないようにしてくれているのだろう。逆効果な訳だが。
『…っひ、』
全蔵の膝が私の足の間に割って入り、背中を全蔵の手がツ─っ、と這わされ、全蔵の冷たい手が肌を滑る度にぴくん、と反応してしまう自分に恥ずかしさで死にたくなる。
背中を撫でていた手が前へと回って、お腹を伝い、胸まで上がって来て全蔵の指先が触れた。早く終われ早く終われ、
『っ、』
「…は、」
全蔵の吐く息が首にかかって声が出そうになるのを慌てて口を手で押えた。
『…っぜんぞ、あい、た!!扉!!!』
視界の端に茶色い扉が出現し、全蔵の背中をバシバシ叩くとワンテンポ置いて全蔵の手が服の中から出ていった。身体が離れて行くとすぐにでも出たい私は早く出よう!!と叫ぶ。
「…だな」
触られていた感触がまだ残っていて顔に集まった熱が無くなってくれない。私はフードを深く被ってそそくさと部屋から出た。心の底から全蔵がまともでよかったと思った。
「……クソ、」
髪の毛の奥で瞳をギラギラさせてたらいいなって言う妄想。
・
今回からお話を少し短くしようかなと考えております。短くと言っても3個に別れるか2個にわかれるか1個で終わるかですが、少し長いかな??と思ったので今回は2個に収まるように調整して見ました。部屋ひとつにつき3000字くらいで書いて行こうかなって思ってます。(今までは4500位)
長い方がいいって方がいたら戻そうかと思いますのでなるはやでコメントお願いします…
【女人側に接吻痕を三つ残せ】沖田総悟→←【際どい処を触れ】服部全蔵
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トろさん(プロフ) - 來夢さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです!彼シャツ書かせていただきます!! (2022年7月24日 6時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
來夢(プロフ) - 初めまして!とてもドキドキして最後まで楽しめました!リクエストで神威と「彼シャツしなければ出られない部屋」をお願い出来ますか? (2022年7月23日 23時) (レス) id: 57cf74ccf0 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!ぜひ書かせていただきます! (2022年7月23日 19時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - コメント失礼致します汗作品読ませて頂きました。凄くキュンキュンして、気づいたら最後まで読んでいました。(*´-`)リクエストなのですが、土方さんお願いします!! (2022年7月23日 19時) (レス) id: 551728da14 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - さきいかさん» そんなふうに思って貰えて感激です!!リクエストありがとうございます!!! (2022年7月23日 6時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トろさん | 作成日時:2022年7月3日 14時